タイラバには様々な色(カラー)があり、売り場でどの色を購入したら良いのか、また、タイラバの釣行の際にどの色を選んだら良いのか迷ってしまう方は多いのではないでしょうか。
今回は、タイラバで最も使われる色や水中での見え方、色の使い分けについて紹介します。
タイラバで最も使われる5色
釣具屋でタイラバのコーナーを見てみると、赤、オレンジ、金、緑、グロー(夜行)の5色が多いことに気がつくかと思います。
タイラバにおいて、この5色は基本とも言える色なのです。
この5色が水中でどのように見えるのかみていきましょう。
水中でのタイラバの色の見え方
出典:FIX Does Lure Color Matter Underwater?より引用
水中では水深が深くなるにつれて、届く光の色が限られてきます。
タイラバでよく使われる5色は、赤、オレンジ、金、緑、グロー(夜行)の順番で徐々に見えなくなっていきます。
地上では派手に見える赤や金は実は水中ではあまり見えておらず、緑やグロー(夜行)は水中では、はっきりと見える色なのです。
それでは、これらの色の使い分けをみていきましょう。
タイラバでの色の使い分け
赤・オレンジ
2.3センチのマダイで視力は0.05、これが成長とともに向上して、10センチでは0.11、20センチでは0.16、そして最も大きな60.9センチの個体で0.31となった。
出典:大修館書店 魚はなぜ群れで泳ぐかより引用
真鯛は成長するにつれて眼も大きくなり、視力も上がっていきます。
つまり、針がついているタイラバを食わせることは、大きな真鯛ほど視力が上がるため難しくなるのです。
よって、水深によって色が最もボケやすい赤色やオレンジ色が真鯛を騙しやすい色だと言えます。
真鯛が好むエビも赤色やオレンジ色に近いため、エビが身を守るための保護色と言っていいでしょう。
金
タイラバに金色を塗る時は、シルバーの上にクリアイエローを吹き付けるように塗られています。
よって、水中での見え方は黄色に近いと言っていいでしょう。
赤色やオレンジ色よりも深い場所で見えやすいため、アピール力を上げたいときにカラーローテーションしてあげるといいでしょう。
緑
深い水深でも見えやすい色が緑色です。
風や波が強く、底が荒れてしまって濁っている場合は緑色を選ぶことによって、真鯛に気づいてもらうことができます。
赤色やオレンジ色、金色で反応がないときに緑色をカラーローテーションしてあげましょう。
グロー(夜行)
朝マヅメの時間帯は、まだ日も完全に昇っておらず、光量が少ない時間帯です。
光量が少ない時間帯はどの色のタイラバも見えづらいですが、グロー(夜行)であれば発光しているので見えます。
1日を通して使うカラーではないですが、朝マヅメだけに絞って準備をしておくといいでしょう。
また、グロー(夜行)は紫外線を吸収して光りますので、UVライトやヘッドライトを予め用意しておきましょう。
ヘッドとラバーの色の組み合わせの考え方
タイラバの色を決めるのはヘッドだけではなく、ラバーも含めた全体で考えることが重要です。
ヘッドとラバーの色の組み合わせが同じ色なのか、違う色なのかで考え方が異なります。
それでは詳しく見ていきましょう。
ヘッドとラバーが同じ色の場合
店頭で販売されているヘッドとラバーがセットになった多くのタイラバは、同じ色のセットで売られています。
ヘッドとラバーが同じ色のタイラバは食わせの要素が強く、底からタイラバを巻き上げて来たときに、マダイをかなり上まで引っ張って来ることができます。
ヘッドとラバーが異なる色の場合
タイラバのヘッドとラバーが異なる色の場合、リアクション的要素が強くなります。
100年以上も前からあるルアーカラーで、レッドヘッドと呼ばれるカラーがあります。
水深が深くなると見えにくくなるレッド(赤)と、目立つホワイト(白)のコントラストによる明滅でリアクション的に食いつかせるカラーがレッドヘッドです。
タイラバでもヘッドとラバーを異なる色にすることによってリアクション的要素を強くすることができます。
タイラバが着底と同時にリアクション的に食いつかせることを強めたりするだけでなく、イワシなどの群れに付いていてタイラバなど見向きもしないようなマダイに対して、ヘッドとラバーの色を異なる色に変えるだけでリアクション的に食いついてくることがあります。
まとめ
釣れる時はかんたんにマダイが釣れてしまうタイラバですが、釣れない時こそ釣果の差が出るのが色の選択やカラーローテーションです。
色の知識を頭の片隅に置いておくと、周りとの釣果の差につながるかもしれません。
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