市販されているようなタイラバ用のフックを自作してみよう!針の結び方や選び方を解説

タイラバのフックを自作 フック(針)

タイラバ用のフックは完成品が様々なメーカーから販売されていますが、針やラインにこだわったり、安く仕上げて大量にストックを持っておくために自作にチャレンジしたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
今回は、市販されているようなタイラバ用のフックの自作方法について解説します。

タイラバ用のフック自作で必要なもの

準備するもの

タイラバのフック自作で必要なもの
今回は見やすいように大きめの針と太めのラインを用意しました。
  • シーハンター
  • ハサミやカッター
  • 瞬間接着剤

タイラバ用に使う針のサイズはメーカーによって異なりますが、市販されている完成品にはS(約8号)かM(約10号)サイズが使われることが多いです。
アシストライン(ハリス)はシーハンターがよく使われ、市販されている完成品には8号(55lb)か10号(70lb)が使われることが多いです。

最近では、タイラバ用のフックやアシストラインも様々な種類が出ています。
それでは、タイラバ用のフックとアシストラインの選び方について見ていきましょう。

タイラバ用の針の選び方

2つのタイラバ用の針

タイラバ用の針の選び方は大きく分けて2通りあり、掛け重視か乗せ重視のどちらを重視するかによって選び方が異なります。
掛け重視の針とは、マダイの当たりを感じた時にアワセを入れてあげて、マダイの口に針を掛けていく針のことを言います。
掛け重視の針は、針先が軸と平行気味になっており、マダイの口の中に深く刺さりやすくなっています。
また、乗せ重視の針とは、マダイの当たりを感じてもアワセを入れず、そのままリールを巻き続けて向こう合わせでマダイの口に針を掛けていく針のことを言います。
乗せ重視の針は、針先がチモトを向いており、マダイが軽く触れただけでも皮一枚で薄掛かりしてくれる針です。

マダイの活性や釣り人のスタイルによって針の選び方は異なりますが、マダイの食い気が立っている時は掛け重視の針で深く掛けていく針を選び、マダイの活性が低い時は乗せ重視の針で皮一枚で掛けていく針を選ぶといいでしょう。

アシストラインの選び方

アシストpeラインとシーハンター

アシストラインは、市販されている完成品ではシーハンターがよく使われていますが、ジギングに使われるアシストPEラインも使われます。
アシストラインの素材を選ぶ基準は、タイラバのラバーとの絡み防止ができるかどうかです。
それは、それぞれの素材の比重が大きく関係しています。

比重(水は1)
タイラバのラバー0.98
シーハンター1.4
PEライン0.95〜0.98

アシストラインによく使用されるシーハンターの比重は1.4で、タイラバのラバーと比重が大きく異なります。
比重が異なる素材を使うことによって、水中でお互いに干渉することが減り、アシストフックとラバーの絡みを軽減させることができます。
しかし釣行時に、うねりがきつかったり、ドテラ流しなどで船の移動速度が速い場合などはタイラバのラバーと比重が近いアシストPEラインを使って比重を揃えてあげることによってラバーへの絡みを防ぐことができる場合もあります。
また、使用するラバーの形状や長さによってもシーハンターが良い場合やアシストPEラインが良い場合もあります。

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アシストラインは15〜20号などの太すぎるものを選んでしまうと、スライドの中を通せなくなってしまいます。
太いアシストラインを選ぶ際は、大きなスライドも併せて購入するようにしましょう。

タイラバのフックを自作してみよう

タイラバの針は内掛け結びで結ぼう

まずは、用意したアシストラインを35cm〜40cmに切り出します。

内掛け結び

輪っかを作ります。

内掛け結び

輪っかのチモト側のラインを、チモトから軸の下に向かって3〜4回巻き付けます。

内掛け結び

チモト側に出ているアシストラインの端をゆっくりと引っ張ります。

内掛け結び

80%程度の力で締め込んだら、アシストラインをチモトの上に来るように調節します。

内掛け結び

100%の力で締め込みます。この時、端のラインをペンチで引っ張ってあげることで安全に引っ張ることができます。

内掛け結び

余ったラインを切って、1本目の内掛け結びは完成です。

内掛け結び

2本目の針も結んでいきますが、針が向かい合わせになるように結んでいきます。

内掛け結び

2本目も1本目の針と同じように内掛け結びで結んでいきますが、1本目の針が刺さらないように注意しながら結んでいきます。

内掛け結び

3〜4回巻きつけたあと、1本目の針を引っ張って80%程度の力で締め込みます。

内掛け結び

チモトの上にアシストラインが来るように調節したあと、100%の力で締め込み、余った端のラインを切って内掛け結びは終了です。

内掛け結び

結び目を瞬間接着剤で補強しよう

結び目を接着剤で補強

内掛け結びの結び目を接着剤で補強してあげましょう。
瞬間接着剤をつけてあげると、結び目の補強になるだけでなく、チモトから結び目がズレるのを防ぐことができます。
ここで注意しなければならないのが、アシストラインに瞬間接着剤がつかないようにすることです。
アシストラインに瞬間接着剤がついてしまうと、柔軟性がなくなり、強度が低下します。
よって、瞬間接着剤は必ず結び目だけにつけるようにしましょう。

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また、瞬間接着剤は湿度の高い部屋で使用すると、乾燥後に白くなることがあります。
見た目を気にされるのであれば、ヘアドラで乾かすと白くならないので試してみるといいでしょう。

八の字結び(エイトノット)で完成

瞬間接着剤が乾いたら、八の字結び(エイトノット)で針を固定してあげましょう。
まず、段付きの針にするために、針1本分ずらして指でおさえます。

タイラバの針をエイトノットで結ぶ

八の字結びの結び目の位置は、ラバーの中に針が隠れる位置に設定します。
使用予定のラバーと合わせてみて、針が隠れる位置を確認しましょう。

ラバーとタイラバのフック

結び目の位置が決まったら、八の字結びをしていきます。
まず、決めた結び目の位置に、小さな輪っかを作ります。

八の字結び

出来た小さな輪っかを1回ねじります。

八の字結び

ねじった輪の中に、折り返した輪っかを入れます。

八の字結び

八の字の結び目になっているか確認し、ゆっくりと締め込んでいきます。

八の字結び

きちんと八の字結び(ダブルエイトノット)を結べていることを確認できたら、タイラバのフックの完成です。

八の字結び

市販のタイラバ用のフック

市販のタイラバ用のフックも販売されていますので、自作を難しく感じる方は購入してみるのもいいかもしれません。

まとめ

自分好みの針やアシストラインを選べて、安く大量にできるのが自作の良いところです。
ぜひ、タイラバのフックの自作にチャレンジしてみてください。

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