スピナーベイトはラインを直結するように作られており、スナップは使いません。
今回は、スピナーベイトの進化の過程から見たスナップを使ってはダメな3つの理由や、スナップをどうしても使いたい方への使い方の解説をします。
スピナーベイトにスナップを使ってはダメな3つの理由
スピナーベイトにはラインを直結し、スナップは使いません。
スピナーベイトにスナップを使ってはダメな理由は、スナップでラインが切れてしまう、スナップにウィード(水草)などが絡まりやすい、ラインの結び直す頻度が下がることの3つです。
それでは、それぞれ詳しくみていきましょう。
スナップでラインが切れてしまう
スピナーベイトはキャスト時に空気抵抗が大きいことから、回転しやすいルアーです。
回転した時にスナップにラインが絡まり、スナップの切れ端にラインが傷つけられて切れることがあります。
スナップにウィードなどが絡まりやすい
スナップの切れ端にウィードやゴミが引っかかりやすいため、ウィードレス性能の高いスピナーベイトの性能を下げてしまいます。
ラインの結び直す頻度が下がる
スナップを使うのは、ルアーローテーションが容易にできることが大きな理由だと思います。
スナップを使うとワンタッチで容易にルアーローテーションできるので、ラインを結びかえる頻度が極端に下がります。
よって、ラインに傷が入っていることに気づかず、ラインが切れてしまうことがあるのです。
この3つのことが理由で、スピナーベイトにスナップを使ってはダメなのです。
しかし、このように使えない理由が存在するのは、スピナーベイトの歴史的背景も関係しています。
それでは、みてみましょう。
スピナーベイトのラインアイの歴史
ラインアイの形状
スピナーベイトのラインを結ぶ場所は、ラインアイといいます。
1951年頃に誕生したオールドと呼ばれる昔のスピナーベイトのラインアイの形状はよじってあります。
しかし、このよじってある形状では問題が出てくるのです。
よじっているラインアイの問題点
スピナーベイトは、様々なパーツで構成されていることから、キャスト時の空気抵抗が大きいため回転しやすいです。
スピナーベイトが回転してしまうと、ラインアイにラインが絡まります。
絡まることによって、ワイヤーの間にラインが挟まり、ラインブレイクすることが多発したのです。
こうしてスピナーベイトは、ラインブレイクするという最大の問題点を解決しなければならなくなったのです。
現在のラインアイ
現在のラインアイはオールドと比較すると、形状は進化しオープンスルーになっています。
このラインアイの進化により、ワイヤーにラインが挟まってラインブレイクすることはなくなりました。
つまり、歴史的に見れば、スナップを付けることができるような形状でもあったにもかかわらず、進化の過程で無くなっていったのです。
まだ残っている!よじれているラインアイのスピナーベイト
現在でもラインアイがよじれているスピナーベイトは存在します。
日本では、低予算で作られている100均のダイソーのスピナーベイトのラインアイはよじれています。
海外では、ガーパイク用のスピナーベイトのラインアイはよじれています。
ガーパイクを釣る時はワイヤーリーダーを使うため、ラインブレイクすることはほとんどありません。
よって、ワイヤーリーダーのズレを防止するためにラインアイをよじっているのです。
これらは、あくまで価格を抑えるために作られたものか、ブラックバス以外の魚種を狙うためのスピナーベイトですので、バス釣りで使うことはおすすめしません。
それでもスピナーベイトにスナップを使いたい方へ
スピナーベイトにスナップを使うのはおすすめしませんが、それでもスピナーベイトにスナップを付けたい方は、スナップがズレないようにゴム製のOリングや、ネコリグなどに使うシリコン製のワッキーチューブを使えばいいでしょう。
それでは、付け方を見ていきましょう。
ラインアイにチューブを付ける
今回は、ネコリグなどに使うシリコン製のチューブを用意しました。
3mm程度にカットします。
ラインアイに取り付けます。
スナップを取り付ける
スナップを付けて完成です。
シリコン製のチューブのおかげで、スナップがズレてしまうこともありません。
まとめ
ルアーはバス釣りのトーナメントとともに開発や改良が繰り返されてきました。
その中でスピナーベイトのラインアイも徐々に進化を遂げていったのです。
必ず釣らなければならないトーナメントのような極限状況でなければ、ここまでこだわる必要性はないのかもしれません。
しかし、本気でブラックバスを追い求めるのであれば、釣果は細部に宿りますので、ぜひスナップ1つにもこだわってみてください。
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