今回は、タイニークランクの特徴や使い方、おすすめのタイニークランク5選などを紹介します。
タイニークランクとは
タイニークランクは英語でtiny crankbaitsであり、直訳は「ちっちゃなクランクベイト」という意味です。
アメリカでタイニークランクは、スモールクランクやマイクロクランクと呼ばれることもあり、どの呼び方でも間違いではありません。
どのくらい小さいクランクベイトをタイニークランクと呼ぶかは決まっていませんが、
A “micro crankbait” is generally less than 2 inches in length and weighs between 1/16 and 1/8 ounce.
出典:On the WaterMicro Crankbait Magic
直訳:マイクロクランクベイトは、通常、長さが2インチ未満で、重量が1 / 16〜1 / 8オンスです。
とあり、アメリカでは約5cm未満で、1.8g〜3.5g程度の軽いクランクベイトをタイニークランクと呼んでいるようです。
それでは、タイニークランクの特徴をみていきましょう。
タイニークランクの3つの特徴
タイニークランクには3つの特徴があり、
- 波動の強さ
- 根がかり回避能力
- 巻き速度
これら3つにタイニークランクの特徴が出ます。
それでは詳しくみていきましょう。
波動の強さ
タイニークランクの特徴は、強すぎない波動です。
波動の強さは、通常サイズのクランクベイトよりは弱く、シャッドよりも強いです。
この絶妙な波動の強さが、様々な状況変化に対応できる幅を広げてくれます。
根がかり回避能力
根がかり回避能力は、シャッドよりも高く、通常のクランクベイトと同等です。
巻き速度
タイニークランクが唯一不得意としているのが、高速巻きです。
巻き抵抗の軽さから高速巻きをしたくなりますが、シャッドのように高速巻きすることができないものが多いです。
小さいボディから生まれる絶妙な波動は、高速巻きをしてしまうと破綻するものが多く、千鳥アクションが出てしまったり、横っ飛びしてしまいます。
タイニークランクの巻き速度は、通常サイズのクランクベイトと同等と考えて良いでしょう。
このようなタイニークランクの絶妙な波動を活かして、どのような状況で使うのかみていきましょう。
タイニークランクの状況別の使い方
ささ濁り
ひどく濁っておらず、クリアでもないようなささ濁りの状況はタイニークランクの出番です。
雨が降って少しずつ濁りが入り始めている状況や、濁りが収まってきてクリアアップする手前でよくささ濁りの状況になります。
このような時、クランクベイトでは波動が強すぎたり、シャッドでは弱すぎて気づいてもらえません。
ささ濁りの状況ではタイニークランクを使ってみましょう。
クリアな水質でのカバークランキング
水質がクリアになってしまうとオープンウォーターでの釣りが厳しくなるため、カバーを絡めた釣りを展開することになります。
しかし、波動が強いクランクベイトではなかなか食いついてくれません。
波動を弱くしてシャッドを使うと根がかりが多発してしまいます。
波動が強すぎず弱すぎず、カバー回避能力が高いタイニークランクは、クリアな水質でのカバークランキングにピッタリです。
プレッシャーの高いフィールド
低水温期やアフターなどの、季節の影響から釣ることが厳しくなる状況にはシャッドが有効です。
しかし、人為的プレッシャーの高いフィールドでは、タイニークランクの波動が有効です。
ハイシーズンはどうしても釣り人が多くなり、フィールドのプレッシャーも高くなります。
バス自体はルアーに食いつける状況なのに、人為的プレッシャーのせいで食いつけなくなっている状況ではタイニークランクを使うといいでしょう。
タイニークランクのタックル
タイニークランクのタックルは、スピニングタックルでもベイトタックルでも扱うことができます。
おおまかな使い分けは、スピニングタックルであればPEラインを使用した飛距離重視、キャスト精度を求める場合やカバークランキングの時はベイトタックルを使えばいいでしょう。
おすすめのタイニークランク
バグリー ハニーB
タイニークランクの中でも、ハニーBは唯一無二の存在です。
それは、左右へ分身するかのように見える倒れ込みのアクションが他のタイニークランクに出せないからです。
バルサという木材で作られているため、アタリハズレがありますが、きちんと泳ぐものに当たればその威力を感じることができます。
ラパラ DT4
ラパラのDTシリーズは様々なサイズが出ていますが、現行の物では一番小さいサイズです。
DT4は超タイトアクションで、カバークランキングで根がかりが少ないのが特徴です。
DT4もバルサという木材で作られていますが、ハニーBのようにアタリハズレがほとんどありません。
初めてバルサ製のタイニークランクを購入するのであれば、おすすめできるタイニークランクです。
ビルノーマン DeepTinyN(DTN)
タイニークランクで一番有名と言っても過言ではないのがDTNです。
機械で成形されているインジェクションモデルですが、アタリハズレがかなりあります。
写真のような最近のパッケージはハズレが少ないですが、中古で古いものを購入するとかなりの確率できちんと泳ぎません。
しかしきちんと泳ぐ個体に当たればかなり釣れてしまうので、再びアタリに当たるまで購入することに。。。
メガバス グリフォンSR-X
見た目がきれいで、非常に飛距離が出るタイニークランクです。
キャスト後の飛行姿勢も回転すること無く安定しており、1日投げ倒してもストレスの少ないタイニークランクです。
ノリーズ ワーミングクランクショット
ボディは小さいですが、ウォブルが大きいので強いブルブル感をロッドを伝わって得ることができます。
他のタイニークランクでここまでアクションの大きいものはないですので、タイトアクションで釣れない時に導入するといいでしょう。
まとめ
小さくて軽いので遠投できずキャストもしづらいタイニークランクですが、ピンスポットを撃ち抜いて攻めるのであればロングキャストは必要なく、タイニークランクだからこそ釣れる魚がいます。
ぜひ、タイニークランクを使いこなして、たくさんのバスを釣ってください。
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