簡単に結べてタイラバのヘッドも交換しやすい結び方の1つに八の字結び(エイトノット)があります。
今回は、八の字結びの結び方、タイラバに八の字結びをするメリット・デメリットを解説します。
タイラバへの八の字結び(エイトノット)での結び方
八の字結び(エイトノット)の輪っかの作り方
①ラインを2つ折りにします。
②輪っかを作ります。
③ラインがクロスする部分を、親指と人差し指でつかみます。
④輪っかを1回ねじります。
⑤輪っかの中に、折り返した先端を入れます。
⑥そのまま先端を引っ張って締め込み、余ったラインをカットすれば八の字結びの完成です。
八の字結び(エイトノット)で作った輪っかのタイラバへの通し方
タイラバの交換性を上げたいのであれば、八の字結びを2回するチチワ結びをしておくことをおすすめします。
今回は、チチワ結びと、チチワ結びをしない両方の完成図を紹介します。
①八の字結びをし、輪っかを2つ作っておく。
②8の字結びで作った輪を、タイラバのアシストラインに通します。
③輪を開きます。
④タイラバをくぐらせます。
⑤タイラバと道糸を両手にそれぞれ持ち、ゆっくりと締め込みます。
⑥これで完成です。
⑦交換する際は、チチワ結びの先端を引っ張ることで簡単にほどくことができます。
⑧下図はチチワ結びをしておらず、八の字結びを1回だけしかしていない完成図です。
チチワ結びのラインが飛び出ることもなく綺麗な仕上がりですが、使用していると結び目がきつく締まってしまい、ほどく事が難しくなります。
タイラバを八の字結びで結ぶことは、輪っかを作ってタイラバを通すだけなので、結び変える必要もありません。
よって、簡単にタイラバのヘッドを交換することができるメリットがありますが、デメリットもあります。
それでは、タイラバを八の字結びにすることで発生するメリットとデメリットを見ていきましょう。
タイラバの結び方を八の字結び(エイトノット)にするメリットとデメリット
タイラバの結び方を八の字(エイトノット)にするメリット
タイラバヘッドの交換性が高い
上記で説明しましたが、タイラバを八の字結びで結ぶことは、輪っかを作ってタイラバを通すだけなので、結び替える必要もありません。
よって、簡単にタイラバのヘッドを交換することができるメリットがあります。
また、リーダーを切る必要もなくなるので、リーダーの長さが変わらないのもメリットと言えるでしょう。
タイラバヘッドのすり抜け性能が高い
チチワ結びをせずに八の字結びをした場合、結びコブを小さくすることができます。
結びコブが小さいことによってタイラバヘッドのすり抜け性能が高くなり、真鯛が掛かった際の首振りに対するタイラバヘッドの滑りを良くすることができます。
タイラバの結び方を八の字(エイトノット)にするデメリット
八の字結びの結び目が切れやすい
タイラバの結び方を八の字結びにする最大のデメリットは、八の字結びの結び目が切れやすいことです。
強度の実験をしたので、見ていきましょう。
①片方は八の字結び、もう片方はダブルクリンチノットで結びます。
②思いっきり引っ張ります。
③八の字結びの結び目から切れています。
結び目の強度が出るダブルクリンチノットやパロマーノットで複数回(100回以上)繰り返し実験を行いましたが、ほとんどの実験で八の字結びの結び目から切れてしまいます。
しかし、結び目の強度の低いクリンチノットやユニノットと比較すると、八の字結びの方が強度がありました。
今回の実験の結果から分かる強度は、下表の通りです。
ノット(結び方) | 強度 |
ダブルクリンチノット パロマーノット | ◎ |
八の字結び | ◯ |
クリンチノット ユニノット | △ |
タイラバは真鯛だけでなく、大型の青物や根魚が掛かる場合もあります。
タイラバを行う場所が大型の青物や根魚が居る場所であれば、結び目の強度があるダブルクリンチノットやパロマーノットで結束することをおすすめします。
結び替える頻度が落ちる
メリットでもあるタイラバの交換性の良さから、ラインの結び替えの頻度が落ちてしまうことがデメリットの1つです。
タイラバを1日中海底に落としていると、結び目に傷が入ってしまいますが、目視で傷を確認することは難しいです。
いつ大物が来てもいいように、定期的にラインを結び替えるようにしましょう。
結び目がゴミを拾いやすくなる
海が強風等で荒れてしまった後は、海底のゴミが海中に舞っていることがあります。
このような状況では、ゴミが八の字結びの結び目に絡まることが多くなります。
まとめ
結び変えの手間が省けるメリットだけに注目するのではなく、デメリットもきちんと理解して八の字結びをすることが重要です。
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