バス釣りにおいてのアフタースポーンの釣り方とは

アフタースポーン 季節

釣果をあげることがなかなかできずに、釣り方が合っているのかどうか悩む方が多くなるのがアフタースポーンの時期です。
今回は、アフタースポーンの説明や、釣り方、アフタースポーンで代表的なルアーを解説します。

アフタースポーンとは

アフタースポーン

アフタースポーン(after spawn)とは、「after」=「〜の後」と「spawn」=「産卵」を組み合わせて、産卵後と直訳できます。
ブラックバスは春に何度も産卵をしますが、その季節の最後の産卵を終えて、約1週間が経つ頃をアフタースポーンといいます。
産卵直後から約1週間は、ポストスポーンといいます。
バス釣りではアフタースポーンを略して、アフターと言うこともあります。

ブラックバスのアフタースポーンの時期

水中の泡

水温が約13℃〜18℃から始まるスポーニングは、水温が約20℃〜24℃に上がるまで続きます。
ブラックバスの卵も呼吸をしているため、酸素を必要としています。
水温が高くなると、水中の溶存酸素量が減ってしまうため、ブラックバスは夏が近づくと産卵しなくなっていくのです。
よって、水温が約20℃〜24℃になるころには徐々にアフタースポーンの個体が増えていき、25℃を超える頃はアフタースポーンになっている個体が大半です。
アフタースポーンの時期は、フィールドの標高や場所にもよりますが、概ね4月〜7月頃です。

ブラックバスのアフタースポーンの2つの状態

ブラックバスのアフタースポーンの状態は大きく分けると、スポーニングでの傷が回復していない状態と、回復して果敢にエサを追いかけ回している2つの状態があります。
それでは、それぞれを詳しくみていきましょう。

回復していない状態

岬

ブラックバスはアフタースポーンに入ると、産卵で傷ついた体や体力を回復させるために、エサをたくさん食べ始めます。
この時期は、落ちてくる虫しか食べれないほどガリガリの個体を見ることもあります。
アフタースポーン初期は体力がないため、エサを待ち伏せたり外敵から身を守るためにカバーに付くことが多くなります。
また、水温が25℃前後まではサーモクラインも形成されず、どのレンジ(水深)も快適な場所になります。
よって、上下の行き来がしやすいように立木や岩盤といった縦のストラクチャー(障害物)に付きやすくなります。

回復している状態

流れ込み

回復していない状態から少しずつエサを食べ始め、スポーニングで傷ついた体が回復してくる個体を、バス釣りではアフター回復系と呼ぶこともあります。
この時期は、痩せて凹んでいたお腹も通常体型に戻っている個体が増えてきます。
アフター回復系は体力も戻り、果敢にエサを追い込むことが多くなります。
水の流れが出ている流れ込みの中で捕食したり、シャロー(浅場)を泳いでいる小魚の群れを沖から追い込んだりします。

アフタースポーンの釣り方

アフタースポーンは、回復していないブラックバスを狙うのか、回復しているブラックバスを狙うのかで釣り方が違います。
それでは、それぞれの釣り方をみていきましょう。

回復していないブラックバスの釣り方

ポッパー

回復していないブラックバスは体力もなく、果敢にエサを追い回すことができません。
よって、ブラックバスが捕食しやすいエサを探して、そのエサに似たルアーでアプローチすることが重要です。
虫を捕食しているのであれば、虫系のワームやポッパーなどのトップウォーターが有効です。
テナガエビやザリガニであれば、ホッグ系ワームやクランクベイトバイブレーションが有効です。
ホッグ系ワームであればラバージグのトレーラーに使うことによって、ラバーが体力のないブラックバスのバキュームをアシストし、吸引しやすくなります。

回復しているブラックバスの釣り方

シラサギ

回復しているブラックバスは、そのフィールドで一番多く生息しているエサを捕食しようとします。
よって、回復しているブラックバスを狙うには、そのバス釣りを行うフィールドにどのような生き物が住み着いているのかを知っておかなければなりません。
水中の生き物を見渡すだけでなく、陸上に生息している虫やカエル、カニなどがいるかどうかを知っておくことも重要です。
シャローにシラサギが居る場合は、どのような場所で捕食しているのか、咥えているものはどのようなものかを観察することで、そのフィールドのブラックバスのエサになりうる生き物を知ることが出来ます。

アフタースポーンの釣り方は、そのフィールドにどのような生き物が住みついているのか知ることが重要です。

アフタースポーンでよく使われるルアー

アフタースポーンに効くルアーはフィールドにより様々ですが、その中でもよく使われるルアーまとめましたので、みていきましょう。

ラバージグ・スモラバ

3つのフットボールジグ

ラバージグやスモラバのラバーが体力のないブラックバスのバキュームをアシストし、吸引しやすくなるだけでなく、ラバーのフレアによってリアクションでのバイト(食いつき)も期待できます。

トップウォーター

フロッグ

ブラックバスがトップウォーターを見に来るのにバイトしないときは、フックが揺れる音を嫌っている場合があります。
このような時は、フロッグにルアーローテーションしてあげることでバイトが得られることがあります。

ビックベイト

ビックベイト

ハスや鮎など、大きなエサを追いかけ回しているブラックバスに有効です。
釣れなくても、興味を示して近寄ってくることが多いので、ポジションを確認するのにも便利です。

スピナーベイト

スピナーベイト

どんなルアーにも反応しない時に、サイトフィッシングで反応してくれることがあります。

ワーム

ロングワーム

ノーシンカーキャロライナリグなど、様々なリグ(仕掛け)を試してどのリグが反応が良いかを探す事が重要です。
小さなワームで反応が得られない時は、ロングワームなど、極端にサイズを大きくすることで反応が得られるときがあります。

まとめ

アフタースポーン時期のバス釣りは、自分が、どのような状態にいるブラックバスを狙うのか明確に決めておかないと、どっちつかずの釣りになってしまい釣れなくなってしまいます。
きちんと狙うブラックバスを決めることによって、釣果をあげることができるのがアフタースポーンの時期です。

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