キャロライナリグは、遠投できるノーシンカーのイメージで釣りができるリグです。
重いシンカーも扱いながら、ノーシンカーのイメージで釣らなければならないとてもタックルバランスの難しい釣りでもあります。
今回は、キャロライナリグのメリットやデメリット、作り方、そして、ワームの選び方も紹介します。
キャロライナリグとは
キャロライナリグとは、ワームにリーダーを付け、シンカーから離したリグ(仕掛け)のことです。
重さは10gを基準に、10g以下であればライトキャロライナリグ、10gを超える重さであればヘビーキャロライナリグ(ヘビキャロ)と呼んだりします。
キャロライナリグが広まった背景は、アメリカで1973年にビルダンスというバスプロがキャロライナリグを使用し、バスマスタークラシックで2位になったことでこのリグが有名になりました。
キャロライナリグの3つのメリットとたった1つのデメリット
キャロライナリグの3つのメリット
遠投できるノーシンカー
キャロライナリグの真骨頂ともいえるのが、遠投できるノーシンカーというイメージでしょう。
釣れないコンディションの時に大活躍するノーシンカーリグですが、最大の欠点である飛距離が出ない点をカバーしているのがキャロライナリグです。
地形変化を把握しやすい
シンカーの振動がダイレクトに手に伝わってくるため、沖の地形変化や、ウィード(水草)や木、岩などが、どのあたりにあるのか分かりやすいです。
ブラックバスにルアーを食わせる場所が分かる
シンカーが障害物にあたってからルアーがその障害物を通ります。あらかじめ障害物の場所がわかれば、リーダー分の長さを引けば障害物に直接ルアーを通せるのは大きなメリットでしょう。
キャロライナリグのたった1つのデメリット
仕掛けを作るのが手間
スイベルに2箇所、フックに1箇所の計3箇所も結ばなければなりません。
手返しが大事なバスフィッシングにおいて、根がかりしてロストしてしまった場合の3箇所結ぶ手間はデメリットと言えるでしょう。
キャロライナリグの作り方
キャロライナリグで必要なもの
- シンカーストッパー
- バレットシンカー
- スイベル
- リーダー
- フック
上から順番に付けていきます。
スイベルはできるだけ小さい物を使うと、アオミドロなどの藻が引っかかりにくくなるので使いやすいです。
使いやすいシンカーの重さ
様々なシンカーの重さがありますが、スピニングタックルであれば5g、ベイトタックルであれば21gのシンカーが最も使いやすいです。
この重さを基準に、軽くしたり、重くするなど、調整していけばいいでしょう。
キャロライナリグの作り方の手順
①シンカーストッパーにメインライン(道糸)を通し、ストッパーを付ける。
②シンカーストッパーを通すと、メインラインに折り目ができます。
この折り目がスイベルの結び目に来ると、結束強度が落ちますので、必ず折り目は切るようにしてください。
③バレットシンカーを通してスイベルを付ける。
スイベルの余った糸は短めに切った方がリーダーが絡まりにくくなったり、ウィード(水草)と絡まりにくくなるため、トラブルを減らすことができます。
④スイベルにリーダーを付けます。
リーダーの長さは1mを基準に付けるといいでしょう。
⑤フックを付けて、シンカーをおろしてバレットシンカーを固定し、完成。
釣りでストレスのないキャロライナリグの作り方
シンカーの重さ
様々なシンカーの重さがありますが、スピニングタックルであれば5g、ベイトタックルであれば21gのシンカーが最もストレスなく使えます。
この重さを基準に、軽くしたり、重くするなど、調整していけばいいでしょう。
リーダーの長さ
リーダーの長さの基準は1mです。この長さが釣りをする上でストレスを感じない限界値です。
この長さで長いと感じる場合は、更に短くしてください。
キャロライナリグに使うタックル
キャロライナリグに使うシンカーの重さによって、使うタックルが変わります。
スピニングタックルで扱うのであれば5g以下、それより重いシンカーだとベイトタックルで扱うほうが楽に取り扱えます。
それでは、キャロライナリグに使うタックルを見ていきましょう。
ロッド
スピニングであれば、6.6ft以上のMLアクション以上の張りのあるロッドを選びましょう。
ベイトタックルであれば、6.10ft以上のMHアクション以上の先調子のロッドを選びましょう。
リーダーを長く取ったり、遠投することを考えるとロッドは長い方が有利です。
しかし、長いロッドになればなるほどロッドは重くなり、キャロライナリグを初めて扱う方には扱いにくくなることや、1日中ロッドを振り続けることは、体力も必要になってきます。
また、ロッドが少し柔らかめだとキャストはしやすくなりますが、フッキングとルアーの操作が極端に悪くなります。
短めのロッドと長めのロッド・柔らかいロッド硬めロッドのメリット・デメリットを理解した上で、自分と釣りを行うフィールドに合うロッドを選べばいいでしょう。
リール
遠投すること前提の仕掛けですので、フッキング時の糸ふけ回収を考慮すると、ハイギアのリールがいいでしょう。
ライン
メインライン(道糸)
フロロカーボンラインかPEラインを使います。PEラインであれば根ズレ防止と、シンカーとPEラインが絡まるのを防ぐためにリーダーが必要です。
リーダー
リーダーの長さは1mを基準にしましょう。1mという長さは、ノーシンカーとしての動きも邪魔せず、投げやすい長さの限界値が1mだからです。
ルアーに付けるリーダーの太さは、メインラインと同じか、それよりも細いラインを使います。理由は、ルアーが根がかりした時に、シンカー部分が回収しやすいためです。
細いラインの方が、よりナチュラルにルアーが動くため、ブラックバスの食いは格段にいいです。
シンカー
重いほうが良く飛び、感度も上がります。しかし、重すぎるシンカーは根がかりの要因にもなるので、フィールドに合わせた重さを選びましょう。
フック
ワームを使うのであれば、フックの重さと形状も考えなければなりません。
フックはできるだけ細く軽いものの方がよりナチュラルにワームが動きます。
フックの形状は、オフセットフックかナローゲイブを選びましょう。
ルアー
ワームのようなソフトルアーだけでなく、ハードルアーも使えます。
ワームであれば、ノーシンカーで使うワームを選べばいいでしょう。
ハードルアーであれば、シャッドやミノー、シンキングスイッシャーを使うことが多いです。
キャロライナリグのアクション
ワームを使っている時の2つのロッドアクション
ズル引きと、フォールの2つのアクションがあります。
ズル引き
シンカーを地面をはうようにズルズルとズル引きをしてあげましょう。
風が強ければロッドは寝かせて、水面と平行にロッドを引きましょう。
フォール
ロッドを上にあおってシンカーを上にあげ、ワームをボトム(底)から持ち上げてフォールさせる釣り方です。
風が強い時はロッドを上にあおったあとは、ラインメンディングをして、ロッドを水面に近づけてあげましょう。風が弱い時はあおったあとはロッドを45°程度の角度で、ラインを張らず緩めずのラインテンションであたりを待ちましょう。
ハードルアーを使っている時のロッドアクション
付けているルアーにもよりますが、基本はただ巻きやトゥイッチ、ジャークです。
トゥイッチとジャークはルアーの移動距離の問題です。キャロライナリグの場合は、ルアーを動かすイメージではなく、シンカーをアクションさせることによってルアーを追従させるほうがイメージしやすいでしょう。
キャロライナリグのワームの選び方
キャロライナリグで使うワームは、ノーシンカーで使うワームから選びますが、大きなワームであれば空気抵抗も大きく、遠投ができなくなってしまいます。
おかっぱりであれば遠くに居るブラックバスに届かなくなり、ボートであればブラックバスに近づけば近づくほどプレッシャーになります。
まずは、ブラックバスにアプローチできることを前提に考え、良く飛ぶ小型のワームや空気抵抗の少ないワームから選びましょう。
まとめ
キャロライナリグは人によってかなりタックルの差が出る仕掛けかもしれません。
リーダーがある分、キャストの練習も必要でしょう。
自分なりのタックルのセッティングが完成し、キャスティングもできるようになる頃には、バスフィッシングの知識も格段に増え、釣果も上がることでしょう。
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