巻物でベイトリールのハイギアを使う4つのメリットと、たった1つのデメリット

巻物でベイトリールのハイギアを使うメリット・デメリット リール

ベイトリールのハイギアは、巻物を使う上で4つのメリットがあります。この4つのメリットを理解すると、水中でのルアーの動きがイメージしやすくなり、釣果が上がります。
今回は、ベイトリールで遠投した時の問題点と、そこから見えてくるベイトリールのハイギアを巻物で使う4つのメリット、そして、たった1つのデメリットについて紹介します。

ベイトリールで巻物を遠投した時の問題点

湖

ベイトリールで巻物を遠投した時の問題点は、ベイトリールでの巻物のアクションが足元と、遠投したときで違う点です。
その理由は、遠投すると糸が放出され、スプールが痩せてしまい、1回転あたりのラインの巻取長(巻取の長さ)が変わってしまうためです。
どのくらいラインの巻取長が変わるのか、見ていきましょう。

ハイギアのベイトリールの最大巻取長

今回使うリールは、シマノの300番クラスのハイギアのベイトリールです。
公式ホームページによると、最大巻上長はハンドル1回転あたり84cmとの記載があります。

300番のハイギアのベイトリール

ラインはスプールいっぱいに巻いています。

ハイギアのベイトリール

ラインを1mほど出して、ハンドル1回転あたりどのくらいの巻上長があるのか見ていきましょう。

ハイギアのベイトリールで81.5cm動いたルアー

ハンドル1回転で81.5cmでした。

キャストしたときのハイギアのベイトリールの巻取長

ルアーをキャストしたと想定して、スプールからラインを出したときの巻取長を見てみましょう。

スプールから糸を出したハイギアのベイトリール

先ほどと同じように、ラインを1mほど出して、ハンドル1回転あたりどのくらいの巻上長があるのか見ていきましょう。

ハイギアのベイトリールとルアーとメジャー

ルアーとハイギアのベイトリール

ハンドル1回転で36cmの巻上長でした。
今回の実験で、足元での巻取長と遠投したときのハンドル1回転あたりの巻取長は、
最大で81.5-36=45.5cmも差があることが分かりました。
つまり、遠投したときに45.5cm多く巻かなければ足元で確認できるルアーのアクションを出すことは出来ないのです。

この45.5cmという差を埋めやすいのが、ハイギアのベイトリールなのです。
それでは、この実験から見えてきたベイトリールでハイギアを巻物に使う4つのメリットを見ていきましょう。

ベイトリールのハイギアを巻物で使う4つのメリット

遠投してもルアーにアクションさせるため

岩の上に乗ったクランクベイト

遠投した際に、足元でのアクションに近づけるためにベイトリールはハイギアは欠かせません。
ルアーが同じ速度で泳ぐ巻き方は、ロッドに掛かる負荷を一定にすればいいでしょう。遠投したあとは少し速く巻くようにし、足元にルアーが近づくに釣れて巻く速度を落としてあげれば一定の速度で巻くことが出来ます。

感度が良い

池の水生植物と岩

水中の変化が分かりやすいのがハイギアです。水中の変化とは、ウィード(水草)のような柔らかいものであったり、石や岩などの硬いものはもちろん、水の流れの速さの変化点すらも分かるのがハイギアです。
ハイギアはローギアやノーマルギアと比較すると、ハンドル1回転あたりの巻取長が長くなる分負荷がかかるため、巻き心地を重く感じることで感度が出るのです。

ルアーの速度調整がかんたん

水面に浮かぶルアー

ハイギアは速く巻き取れる分、遅く巻けば巻取長をローギアやノーマルギアに合わせることができます。

竿先がブレない

ベイトリール

ローギアやノーマルギアで高速巻きをする場合、竿先が高速巻きの振動でブレてしまいます

ローギアやノーマルギアでハンドルを高速に巻く長さを、ハイギアであればハンドルの回転を抑えることができるので、竿先がブレません。
竿先がブレないということは、自分の意図で好きなタイミングでアクションを加えることもできるということです。

ベイトリールのハイギアを巻物で使うたった1つのデメリット

巻き心地が重い

ギア比7.9のベイトリール

メリットである感度が良いことと表裏一体です。ハンドル1回転あたりの巻取長が長くなる分負荷がかかるため、巻き心地が重く感じます。
しかし、ハイギアはハンドルを遅く巻いても、ローギアやノーマルギアと同じ長さを巻くことができます。ハンドルを巻く速度を変えてあげればそこまでの負荷は感じないでしょう。

まとめ

巻物でベイトリールのハイギアを使用するメリットが多いですが、デメリットもあります。
ギア比をきちんと頭の中で理解し、自分の巻物のイメージに合うリールをいろいろ使ってみるのもいいでしょう。

コメント