一つテンヤのリーダーの長さや太さはどれがいいの?結び方も解説!

一つテンヤのリーダー ライン


今回は、一つテンヤに使うリーダーの種類や長さ、結び方などについて解説します。

一つテンヤに使うリーダーの種類

一つテンヤに使うリーダーは、フロロカーボンラインを使うことが多いですが、ナイロンラインも使えます。
それでは、一つテンヤにおけるそれぞれのラインの共通点と異なる点を見てみましょう。

共通点

  • 太さ
  • 根ズレ強度

上記2つが共通点です。
それぞれ詳しく見てみましょう。

太さ

フロロカーボンライン
ナイロンライン

以前は、ナイロンラインと比較するとフロロカーボンラインの方が強度が弱かったために、太く作られていました。
しかし、近年ではフロロカーボンラインの改良が進み、ナイロンラインと全く同じ太さとなっています。
※コーティング剤をまとっているフロロカーボンラインは太い場合があります。

根ズレ強度

フロロカーボンの根ズレ

根ズレ強度も全く同じと考えて構いません。
フロロカーボンラインとナイロンラインは破断の仕方が異なります。
フロロカーボンラインは細い繊維の集合体ですので、根ズレで破断するときは断面がささくれのようになって切れます。
ナイロンラインはナイロン分子の集合体のラインですので、根ズレで破断する時はフロロカーボンラインのようなささくれができません。

異なる点

  • 屈折率
  • 結束強度
  • 感度

上記3つが異なる点です。
それぞれ詳しく見てみましょう。

屈折率

水中の光

フロロカーボンは水との屈折率が近いため、水中でラインが見えづらいのが特徴です。
よって、魚からはナイロンラインよりもフロロカーボンラインの方が気づかれにくいです。

結束強度

一つテンヤ

結節強度は、フロロカーボンラインの場合は60~80%、ナイロンラインの場合70~90%です。
よって、フロロカーボンラインよりもナイロンラインの方が結び目が強いです。

感度

ロッドティップ

フロロカーボンラインは伸びが少なく硬く、ナイロンラインは多少の伸びがありしなやかです。
よって、感度はナイロンラインよりもフロロカーボンラインの方があります。

一つテンヤのリーダーにフロロカーボンライン、ナイロンライン共に使うことができますが、遊漁船に乗る場合、ラインの種類を指定している場合があります。
遊漁船の予約時などに、リーダーはどのようなものを準備しておけばいいのか確認しておきましょう。

一つテンヤのリーダーの太さ

2号のナイロンライン

一つテンヤに使うリーダーの太さは、2〜4号が良く使われます。
初心者の方は3号を選んでおくと、多少ドラグ設定が甘くても切られにくかったり、テンヤにリーダーを結びやすい太さなのでおすすめです。
2号以下の細いリーダーを使う場合は、結束強度のあるナイロンラインをおすすめします。
また、4号を超える太いラインを使う場合は、感度のあるフロロカーボンラインを使うことをおすすめします。

一つテンヤのリーダーの長さ

PEラインとリーダー

一つテンヤのリーダーは2ヒロ(両腕をのばした長さが1ヒロ)〜3ヒロ程度取るようにします。
それ以上にリーダーを取る場合は、フロロカーボンラインだとスプールに巻いた時にゴワつき感がでてしまい、ラインが一気に放出されることがあります。よって、リーダーを長く取る場合は、しなやかなナイロンラインを使ったほうがいいでしょう。

一つテンヤのリーダーの結び方(SFノット)

一つテンヤの道糸は細いため、高切れなどでリーダーを結び直さなければならない時が多々あります。
重要なことは、すぐに結び直しができ、大鯛がかかってもやりとりできる強度のある結び方ができるかどうかです。
おすすめの結び方は、SFノットです。
それでは、みていきましょう。

①PEラインを中指、薬指、小指で持ち、親指と人差指に掛けます。

sfノット

②リーダーを親指と人差指に掛けたPEラインに当てます。

sfノット

③10回編み込んでいきます。(編み込みの連続画像あり)
連続で編み込んでいくポイントは、左手の中指の動きです。

sfノット

④編み込みがきちんとできているか確認します。

sfノット

⑤編み込んだ部分をずらし、リーダーを20cm程度出します。

sfノット

⑥編み込んだ近くで輪っかを作ります。

sfノット

⑦輪っかの中に、20cm程度出しておいたリーダーの先をPEラインと共に3回巻きつけます。

sfノット

⑧ゆっくりと締め込んでいきます。

sfノット

⑨10回編み込んだ部分とリーダーの結びコブを近づけ、締め込んでいきます。

sfノット

⑩余ったラインを切って終了です。
画像では、説明のために太いラインを使っているので大きな結びコブが出来ていますが、一つテンヤのリーダーは細いため、結びコブは気にならないほど小さなコブしかできません。

sfノット

一つテンヤのリーダーを自動で結んでくれる機械

手でリーダーを結ぶのは何度も練習が必要なほど難しいです。
しかし、自動でリーダーを結んでくれる機械もありますので、船上でリーダーを手で結ぶことが難しいと感じる方はライン結び器を使ってみてはいかがでしょうか。

まとめ

一つテンヤのリーダーは遊漁船によっては長さや太さが指定されている場合があります。
必ず遊漁船の指定の範囲内でのリーダーを選びましょう。

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