夏にブラックバスを釣り上げるためにはどのようなルアーを選べばいいのでしょうか。
今回は、夏のブラックバスの状態から推測できる釣れるポイントや、オススメのルアー紹介だけでなく、夏にバス釣りをする際の服装まで紹介します。
夏のブラックバスは酸欠
夏に入ると日照時間も長くなり、水温もぐんぐん上がっていきます。水温が上がると、水中の溶存酸素量が減っていきます。水温30℃と0℃を比較すると、水温30℃での溶存酸素量は水温0℃の半分しかありません。
ブラックバスはエラ呼吸ですので、水中の溶存酸素量が減ってしまうと酸欠になってしまいます。よって、より酸素が多いところへと集まる傾向がありますので、そこを狙うとブラックバスが釣れる確率が上がるのです。
それでは、水中の溶存酸素量が特に多い夏のポイントを見ていきましょう。
夏にバスが居る5つのポイント
水面直下
夏の暑いときに、ふらふらとやる気のなさそうに泳いでいるブラックバスをよく見かけます。これは、空気と直接触れている水面の方が溶存酸素量が多いので、水面直下を泳ぎ回っている状況です。
流れ込み
夏の鉄板スポットです。常に流れがあり、酸素が供給されている場所です。捕食するために入ってきていることが多いので、目の前にルアーが入るとかんたんに釣れてしまうこともある場所です。
水生植物やウィード(水草)
水生植物やウィードは日中に光合成を行い、水中に酸素を供給してくれるため、ブラックバスは好んでこのような場所に集まります。
ディープ(深場)
小・中規模の野池や湖、大規模リザーバー(ダム湖)の上・中流域であればディープの方がシャロー(浅場)に比べて水温が低く、水中の溶存酸素量が多い傾向にあります。シャローにバスが見えない場合は、ディープを狙うのもいいでしょう。
中層(サーモクライン、躍層形成)
大規模リザーバー(ダム湖)下流の中層は溶存酸素量が多い傾向にあります。
水温が高い方が密度が下がり、低いほうが密度が上がるため、温かい水は上に、冷たい水は底の方にたまります。密度が違う水は混ざり合わずに層になります。これをサーモクラインと呼びます。
水深20m以上あるリザーバーだと、約5m〜7m程度の中層にサーモクラインができることが多いです。この層は溶存酸素量が多いため、ブラックバスが好むポイントです。
これらの5つのポイントが夏にブラックバスが好むポイントです。これらのポイントにブラックバスが捕食する場所として好む立ち木、岩や石、シェード(影)をプラスしてあげることで、釣りやすくなります。
それでは、5つのポイントに合わせたおすすめのルアーを見ていきましょう。
夏のバス釣りでのオススメルアー
シャッド
水面直下をふらふらと泳いでいるようなブラックバスは、エサに模したルアーをなかなか食べてくれません。むしろ近くに落ちたルアーの着水音で逃げる時もあります。
このような時はシャッドをブラックバスから少し離れたところに投げておき、タイミングよくブラックバスの鼻先目掛けて高速で通してあげると、リアクションで食べてくれることがあります。
その他、流れ込みへ補食しにきているブラックバスに対してもシャッドは有効です。
虫系ルアー
水面直下をふらふらと泳いでいるようなブラックバスが捕食モードに入るポイントは、木の下などにできるシェード(影)に入った時です。夏は虫も多く、水面に落ちてきた虫をブラックバスは普段から食べています。
このようなブラックバスに対して、虫を模したルアーを投げてあげるといいでしょう。なかなか食べてくれないブラックバスに対しては、枝などにラインを引っ掛けて宙吊りにし、虫系ルアーを水面でぴちゃぴちゃさせてあげると食べてくれることが多くなります。
トップウォーター
流れ込みで有効です。流れ込みの規模でサイズを使い分けるといいでしょう。規模が小さい場合はポッパーや小型のペンシルベイト、規模が大きければ大型のペンシルベイトや、ポッパーとペンシルベイトを合わせたスプラッシャーと呼ばれるものが有効です。
その他、虫系ルアーでのエサを模した釣り方で釣果が上がらない時は、トップウォータープラグを使うとリアクション的に食べさせることもできます。
バイブレーション
サーモクラインの攻略や、ディープでのリフトアンドフォールでの釣り方など、様々な深さに対応できるルアーがバイブレーションです。1個ボックスに忍ばせておくと、狙える範囲が広がります。
ワーム
テキサスリグ
水生植物やウィードまわりの攻略にかかせません。水生植物やウィードの濃さに合わせてシンカー(オモリ)の重さを決めるとよいでしょう。
ジグヘッド
ジグヘッドを使ったミドスト(ミッドストローリング)でサーモクラインの攻略におすすめです。
キャロライナリグ
ディープ攻略に優れています。エサを模したワームを付け、完全にエサとして食べさせることで釣果が出やすくなります。
ノーシンカー
流れ込みにふわふわと落としたり、水面でピクピクさせてブラックバスを水面に誘い出すのに有効です。
夏のバス釣り時の服装
夏のバス釣りにおいて注意しなければならないのが、熱中症と害虫対策です。
日焼けや害虫への対策を考えると長袖と長ズボンが基本になりますが、汗ばんでしまい動きにくいは事実です。
ここでは、快適に夏にバス釣りをできる服装とグッズを紹介します。
夏のバス釣りの服装は、ユニクロでそろえる
ユニクロのエアリズムという素材は乾燥も早く、UVカット効果のあるものも出ているうえに価格も安いです。パーカーや帽子、タイツ、アームカバーまでそろえることができます。
虫除けスプレーは注意する
害虫対策に虫除けスプレーは準備したほうがいいですが、虫除けスプレーの中には魚毒性の成分が含まれているものがあります。ルアーに虫除けスプレーの成分がついてしまうと、全くルアーを食べてくれない時があります。
虫除けスプレーはくれぐれもルアーにつかないように注意しましょう。
偏光サングラス
夏の日差しは照り返しが強いため、偏光サングラスは必須アイテムです。様々なレンズの色が出ていますが、一番光量を抑えてくれる黒のレンズをおすすめします。
まとめ
広大なフィールドを目の前にすると、どこを狙って良いかの判断が難しいバス釣りですが、夏特有の水中の溶存酸素量に注目することで、ブラックバスの居場所が限定されてきます。
熱中症に注意しながら水分補給を行い、夏のバス釣りを攻略してみてください。
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