100均のダイソーでは以前から、1.5m〜3mのミッド〜ディープレンジの潜行深度のクランクベイトは販売されていました。
そして今回、シャロー〜ミッドレンジを潜らせることのできるクランクベイトが販売されましたので、解説します。
ダイソーのクランクベイトのスペック
カラー
売り場で確認出来たのはセクシーシャッド系とマッドホットタイガー系の2色でした。
今回は、セクシーシャッド系のカラーを1個購入しました。
潜行レンジ
パッケージを見ると、約1m〜1.5mの潜行レンジとの記載があります。
シャロー〜ミッドクランクとしての取り扱いの潜行レンジです。
重量
パッケージを見ると、重量は約10g(3/8oz)との記載があります。
ラトル
ルアーを握って振ってみると、ジャラジャラという音がします。
魚を寄せるためのラトルが入っているようです。
ダイソーのクランクベイトと似ていクランクベイト
ダイソーのクランクベイトは、一般的な釣具屋さんで市販されているクランクベイトの中では、どのようなものと似ているのでしょうか。
それでは、パーツごとに比較してみましょう。
ボディ形状
ダイソーのクランクベイトのボディ形状は、イマカツから販売されているワドルバッツというシャロークランクに似ています。
リップ形状
ダイソーのクランクベイトのリップの形状は、コットンコーデルのBig-O(ビッグオー)というシャロークランクに似ており、ラウンドリップとスクエアリップを足して割ったような形状をしています。
ダイソーのクランクベイトはBig-O(ビッグオー)よりもひと回りほど小ぶりです。
ダイソーのクランクベイトは、各メーカーのボディ形状やリップ形状の良いとこ取りをしていて、とても釣れそうに思います。
それでは、実際に動きを確認してみましょう。
ダイソーのクランクベイトの動き(アクション)
アクション
小刻みに左右に頭を振るタイトウィグルのアクションで、派手過ぎないアクションです。
このタイトウィグルのアクションは、ボディサイズに対してかなり小さいリップであるが故に出すことのできるアクションだと言えます。
同じ水深を潜るバグリーのキラーBやラパラのDT4と比較しても、ダイソーのクランクベイトのリップはかなり小さいと言えます。
浮力
浮力はとても小さく、スローフローティング寄りの浮力です。
スローフローティング寄りの浮力となっているのは、小ぶりなボディに対して大きなフックが付いているからです。
浮力を上げるには、小ぶりなフックに変更する必要があります。
これらのアクションから、ダイソーのクランクベイトが得意とするシチュエーションを見ていきましょう。
ダイソーのクランクベイトを使う場面
シャロークランクの障害物回避能力を決定する要素は次の3つである。
出典:株式会社つり人社 秘密のクランクベイトより引用
1:スイミングアクション
2:浮力
3:リップシェイプ
ダイソーのクランクベイトはタイトウィグルアクションであり、浮力も小さく、リップも小さいことから障害物回避能力は非常に低いと言えます。
このことから、オープンウォーター(障害物が何もない開けた場所)での使用が前提となります。
しかし、オープンウォーターで良く使用されるミノーと比較すると、クランクベイト特有の小粒で丸みを帯びたボディが水切りの悪さになり、ロッドでアクションを加えることは難しいです。
また、フラットサイドクランクやバイブレーションと比較すると、タービュランス効果(水を左右に押す効果)も無いため、ブラックバスにルアーの存在を気付かせる力もありません。
よって、トップウォーターのように、少し潜らせてゆっくりと浮かせるような使い方が最もダイソーのクランクベイトを活かせる使い方と言っていいでしょう。
まとめ
ダイソーのクランクベイトは100円で買えるため、初心者が導入しやすい金額設定ですが、使い方は非常に高度であるため、上級者向けのクランクベイトだといえます。
初心者の方が最初にダイソーのクランクベイトを購入してしまうと、根がかりの多さやフックがゴミをあまりにも拾ってしまうことによって、クランクベイトへの苦手意識が出てしまう可能性があるので、購入はおすすめしません。
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