バス釣りでナイロンラインを使ってみよう!太さや強度、劣化の解説

ナイロンラインについて ライン

バス釣りでよく使われるナイロンラインですが、他の種類のラインと比較するとどのようなメリットがあるのでしょうか。今回は、ナイロンラインのメリットだけでなく、太さや特徴まで解説します。

ナイロンラインのメリット

バス釣りでよく使われるラインは、ナイロンライン・フロロカーボンライン・PEラインの3種類ですが、これらのラインと比較した時のナイロンラインのメリットとは何なのでしょうか。
ここでは、ナイロンラインが他のラインと比較した時に圧倒的に優れている2つのメリットを紹介します。

ナイロンラインはトラブルが少ない

初心者用リール

ナイロンラインはとてもしなやかなラインであり、糸が絡んだりするトラブルがとても少ないです。
釣具屋さんで初心者セットなどに入っているリールに、最初から巻かれているラインのほとんどがナイロンラインです。それは、トラブルが少なく快適に釣りがしやすいことから選ばれているのです。

ナイロンラインの結束強度は強い

結節強力は直線強力に対して、ナイロンの場合70~90%、フロロカーボンの場合は60~80%、PEの場合は40~50%の強力になると言われています。

株式会社デュエル初心者必見!釣り糸(ライン)の強度と規格より引用

ナイロンラインはフロロカーボンライン、PEラインと比較すると最も結束強度が強いです。

ナイロンラインの引っ張り強度(lb)、号数、太さ

ナイロンラインでよく使われる引張強度(lb)、号数、太さを表にしました。

lb号数太さ(mm)
4.51.20.185
61.50.205
820.235
102.50.260
1230.285
143.50.310
1640.330
184.50.350
2050.370
225.50.388
2560.405
3070.435

ナイロンラインのメリットや太さが分かったところで、ナイロンラインの特徴をみていきましょう。

ナイロンラインの根ズレの強度(耐摩耗性)

薬品

ナイロンラインの根ズレに対する強度は、様々なメーカーが試行錯誤して高めています。
ナイロンラインを構成しているナイロン分子の隙間を埋めるように、耐摩耗性や耐熱性を高める素材を練り込んで強度を上げているのです。

ナイロンラインの比重

ラインの重さ

ナイロンラインの比重は1.14です。これはバス釣りでよく使われるPEライン(比重0.96〜0.98)とフロロカーボンライン(比重1.78)の間に位置する比重です。
水の比重より少し重いため、ゆっくりと沈む比重です。

ナイロンラインは軽いルアーの飛距離が出る

3種類のシャッドプラグ

ベイトリールで軽量ルアーをキャストする場合、比重の軽いナイロンラインは比重の重いフロロカーボンラインに比べて飛距離が出やすいです。
それは、比重の軽いナイロンラインの方がスプール全体の重量が軽くなり、スプールの立ち上がりが良くなるためです。

ナイロンラインの劣化による寿命

ベイトリールに巻かれたナイロンライン

ナイロンラインは吸水性があり、1日使っていると徐々にラインに腰がなくなります。水を吸ってしまうと、ロッドにペタっとラインが張り付くようになり、ロッドの穂先にも絡むようになります。それに加え、ナイロンラインは紫外線による劣化があり、ライン交換を怠るとプチプチ切れるようになります。
ナイロンラインの寿命は1日と言えるでしょう。

ナイロンラインの交換時期

ベイトリール

ナイロンラインは1日使っていると劣化してしまい、新品の品質は失われてしまいます。よって、釣りに行く度に巻き替えた方がいいでしょう。

ナイロンラインはコスパがいい安いラインなのか

コストダウン

ナイロンラインと良く比較されるフロロカーボンラインの値段を比べると、ナイロンラインの方が安いです。しかし、フロロカーボンラインは根ズレなどがなければラインの劣化はほとんどなく、劣化だけに着目すれば釣りに行く度に交換する必要はありません。
ナイロンラインの価格は安いですが、釣りに行く度に交換となると、フロロカーボンラインよりコスパは悪いかもしれません。

ナイロンラインの色

ナイロンライン

ナイロンラインは屈折率が水と離れているため、透明のナイロンラインであっても魚から見られています。よって、バス釣りで使うナイロンラインの色はグリーン系(緑)やブラウン系(茶色)など、自然の背景に溶け込みやすい色が多いのが特徴です。

ナイロンラインの感度

池とロッド

ナイロンラインの手に伝わる感度は、ラインを張っている状態でもたるませている状態でも魚のバイト(くいつき)を感じ取ることができます。しかし、ナイロンラインは糸の伸びがあるため、フロロカーボンラインとPEラインの糸を張った状態を比較すると感度が下がります。
たるんだ状態では、フロロカーボンラインよりは感度は下がりますが、PEラインよりは感度は高いです。

まとめ

ナイロンラインはメーカーごとに全く性格が違うものが多いです。同じメーカーの中でいろんなラインを試すのではなく、様々なメーカーからラインを選んだほうが自分好みのナイロンラインが見つかるでしょう。
ナイロンラインのメリットや特徴を理解して、様々なナイロンラインを使ってみてください。

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