クランクベイトの種類解説!リップの種類は形状と素材が重要!

クランクベイトの種類 バス釣り用ルアー

クランクベイトを、リップの長さで深度だけを変えるような使い方はもったいないです。
今回は、クランクベイトの種類を基本編と応用編に分け、リップの種類やボディの種類について解説していきます。

クランクベイトの種類-基本編

クランクベイトは大まかに、水を受けるリップと、アクションを生み出すボディで構成されています。
そして、基本的にリップ形状は3種類、ボディ形状は2種類あり、3✕2=6種類のクランクベイトに分類されるのです。
それでは、3種類のリップ形状と、2種類のボディ形状はどのようなものがあるのか見ていきましょう。

3種類のクランクベイトのリップ

ラウンドリップ

ラウンドトリップ

ラウンドトリップは、沈み木や土などの比較的柔らかい物に対しての回避能力が高いです。
ラウンド形状のリップは、柔らかい物が当たった時に点で受けるため、植物などを拾いにくいのです。
岩などの硬い物に対しては、点で受けるために左右どちらかに弾き飛ばされてしまい、根がかりが多くなります。

スクエアリップ

スクエアリップ

スクエアリップは、岩などの比較的硬い物に対しての回避能力が高いです。
スクエア形状のリップは、硬い物が当たった時に線で受けます。
この際、クランクベイトのリアを持ち上げてボディを反転させるようにして障害物を回避します。
沈み木や土などの柔らかい物に対しては、線で受けるためにそのままリップが埋まってしまい、根がかりが多くなります。

コフィンリップ

コフィンリップ

ラウンドトリップとスクエアリップの良いところと悪いところの両方を持っていますが、どちらかというとスクエアリップ寄りの特性に近いリップです。
岩などの硬い物に対して強いですが、岩に流れ着いた草が絡むところや、岩と泥が絡んでいるようなエリアでは威力を発揮します。
ルアーローテーションで、コフィンリップからラウンドリップやスクエアリップに状況に応じて変えていくのがいいでしょう。

2種類のクランクベイトのボディ形状

ラウンド

ラウンドクランク

通常は、ラウンドタイプのものをクランクベイトと呼んでいます。
それは、クランクベイトの元祖と呼ばれるビッグオー(Big O)がこのラウンド形状であるためです。
ラウンド形状のボディがフックを隠しやすいので、根がかりしにくく、ボディが膨らんでいる分ディスプレイスメント(水押し)が強いのが特徴です。

フラットサイド

フラットサイドクランク

ラウンド形状のクランクベイトのボディを両サイド切り落としたような形状がフラットサイドと呼ばれます。
フラットサイドクランクが生まれたのは、アメリカのテネシー州と言われています。
テネシー州は比較的水が澄んでいる場所が多く、ラウンドのクランクベイトではディスプレイスメントが強すぎたのです。
そこで、ラウンドボディの両サイドを削り、水を流す形状にしたのがフラットサイドクランクです。
しかし、ボディが細い分フックが出てしまうので、複雑なカバー回りでは根がかりしやすい一面もあります。

クランクベイトの種類-応用編-

2種類のクランクベイトのリップの素材

クランクベイトに使われるリップの素材は、基盤(サーキットボード)とポリカーボネートの2種類です。
それでは、これら2つの特徴をみていきましょう。

基盤リップ

基盤リップ

基盤リップは薄いので、クランクベイトのアクションにキレが出ます。
また、基盤リップの特徴として、硬いものに当たると徐々に削れていくのですが、衝撃に強いので割れることが滅多にありません。

ポリカーボネート

ポリカーボネートのリップ

ポリカーボネートは基盤リップと比較すると厚みがあるので、クランクベイトのアクションはぬるぬるとした動きになります。
また、ポリカーボネートで作られたリップの特徴として、硬いものでも削れにくいのですが、衝撃に弱いので割れることがあります。

3種類のクランクベイトのボディ素材

クランクベイトに使われるボディの素材は、ABS樹脂と木材、発泡ウレタンの3種類です。
それでは、これら3つの特徴をみていきましょう。

ABS樹脂

abs樹脂のクランクベイト

ABS樹脂で出来たクランクベイトはインジェクションモデルとも言われます。
ABS樹脂で出来たクランクベイトの最大の特徴は、金型にABS樹脂を流し込む機械による製造なので、個体差がないことです。
また、金型による精密な内部構造を作ることができるのも特徴です。

木材

バルサのクランクベイト

よく使われる木材はバルサ材です。
軽量で浮力もあるので、キレのあるアクションが出せます。
しかし、木材なので個体差があります。
小さな工房や個人で丁寧に作られているバルサのクランクベイトは個体差が少ないですが、アメリカのバグリーなどの大量生産されるバルサのクランクベイトはかなりの個体差があります。
また、塗装に割れが生じてしまった場合、木材が水を吸ってしまうので重くなり、アクションが変わってしまいます。
自然の物で出来ているルアーだけに難しく感じてしまうかもしれませんが、木材を使っているクランクベイトでしか釣れない魚がいるのは間違いないので、ぜひ使ってみてください。
(ラパラのルアーは個体差が少ないのでおすすめです)

発泡ウレタン

発泡ウレタンのクランクベイト

発泡ウレタンは自由に重さを変えることができるのが特徴です。
バルサに浮力を近づけてキレのあるアクションにしたり、重くしてぬるぬるとした動きにしたりと変幻自在です。

まとめ

クランクベイトは形状や素材によって様々な個性が生まれるのです。
ぜひ、いろいろなクランクベイトを使ってみてください。

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