バス釣りのパワーフィネス等でPEラインを使う時に、リーダーを付けずに直結させてもいいのかどうかと考える方は多いのではないでしょうか。
今回はその、PEラインが直結できるのかについて解説していきます。
バス釣りでPE直結はしていいのか
先に結論から申しますと、0.6号〜1号までの細いPEラインはリーダーが必要で、フロッグやテキサスリグで使うような4〜6号のPEラインはリーダーが必要ありません。
細いPEラインにリーダーが必要な理由の1つに、結束強度があります。
ではその結束強度について解説していきます。
PE直結した場合の結束強度
準備したライン
今回は、メーカー表記0.6号-13lbのPEラインを準備し、リーダーとしてナイロンライン12lbとフロロカーボンラインの10lbと8lbを準備しました。
実験内容
PEラインにリーダーをSFノットで結び、PEラインとリーダーそれぞれにルアーを結びます。
そしてルアーを引っ張り、どちらのラインが切れるか各3回ずつ比較していきます。
ルアーへのラインの結び方はパロマーノットで条件をそろえました。
ナイロンライン12lbがリーダーの場合の実験
3回の実験全てナイロンラインの結束強度のほうが強かったです。
フロロカーボンライン10lbがリーダーの場合の実験
3回の実験全てフロロカーボンラインの結束強度のほうが強かったです。
フロロカーボンライン8lbがリーダーの場合の実験
1回フロロカーボンラインが切れ、2回PEラインが切れました。
実験結果
PEライン0.6号-13lbラインの結束強度は、フロロカーボンライン8lbの結束強度に劣ることが分かりました。
つまり、PEラインの結束強度は格段に下がってしまうため、細いPEラインの直結は避けたほうがいいと言えます。
この実験中に、細いPEラインを直結しないほうがいい理由がもう1つみえてきました。
それではみていきましょう。
PEラインの強度のムラ
結束強度の実験中に、結束部分ではなくPEライン自体が切れることがありました。
実は、PEラインのパッケージに書かれている強度は、そのラインの最大値なのです。
つまり、PEラインは場所によって強い部分と弱い部分があり、均等に強度が配分できない特性があるのです。
例を挙げると今回使用した0.6号-13lbのラインであれば、最も強い部分で13lbの引っ張り強度があり、弱い部分は13lbより低くなるのです。
PEラインの強度の弱い部分は目視では確認することができません。
もし、この強度の弱い部分が結束部分に来てしまうと、すぐにラインブレイクしてしまうため細いPEラインは直結しないほうがいいのです。
他にもあるバス釣りで細いPEを直結しないほうがいい理由
PEラインは、岩などの硬い物に対する根ズレに非常に弱いです。
細いPEラインを使うのであれば、軽いルアーやライトリグを使うことが多いでしょう。
軽いルアーやライトリグを使った時に発生するもう一つのラインブレイクの原因が、ブラックバスの歯によるラインブレイクです。
軽いルアーやライトリグはブラックバスに丸呑みにされることもあり、細いPEラインがブラックバスの歯にあたれば簡単に切られてしまいます。
よって、細いPEラインにはリーダーが必要になるのです。
バス釣りでPE直結できる太さ
細いPEラインが直結しない方がいいのであれば、単純な話、PEラインを太くしてあげれば直結できるようになります。
具体的には、40lb〜100lb程度の太いPEラインを使えば、多少弱い部分があったとしても、結束部分などで切れることはほとんどありません。
しかし、40lb〜100lbというのはメーカーによって異なりますが、2.5号〜8号の太さがあるため、使えるルアーやリグが限られてきます。
太いPEラインを直結して使うルアーはフロッグやテキサスリグ、フリッピングをするときなどに使われます。
まとめ
PEラインはリーダーを付けるのが面倒になりがちですが、細いラインであれば必ずリーダーは必要です。
リーダーが必要な理由や、PEラインの特性を理解して、ぜひPEラインを使ってみてください。
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