作業操作に慣れていないと、難しく感じてしまうベイトリールのゼロ設定。
今回は、ゼロ設定をする意味や調整のやり方などを紹介します。
メカニカルブレーキのゼロ設定とは
メカニカルブレーキのゼロ設定はゼロポジションとも呼ばれます。
メカニカルブレーキを緩めている状態から徐々に締めていき、スプールの左右へのガタツキがなくなったところから少し緩めた状態をゼロ設定といいます。
なぜメカニカルブレーキをゼロ設定にするのか
一昔のベイトリールは、バックラッシュしないようにメカニカルブレーキでブレーキをかけていました。
しかし近年、シマノの遠心ブレーキやダイワのマグネットブレーキに代表されるブレーキは性能が飛躍的に向上し、メカニカルブレーキをゼロ設定にしなくてもバックラッシュしなくなりました。
それなのになぜ、メカニカルブレーキをゼロ設定にする必要があるのかというと、スプールの精度が飛躍的に上がっているためです。
スプールが少しでもブレてしまうと、ルアーの飛距離やキャストフィーリングに影響が出てしまいます。
このブレを無くすのがゼロ設定なのです。
メカニカルブレーキをゼロ設定のやり方
①メカニカルブレーキを少し緩めます。
②スプールが左右にガタつくのを確認します。
③メカニカルブレーキノブを回して、少しずつ締め込みます。
④スプールが左右に動かなくなるギリギリのところまで締め込みます。
⑤スプールが左右に動かなくなったところから、少しだけメカニカルブレーキを緩め、ほんの少しだけスプールが左右に動くようになればゼロ設定への調整ができています。
最近ではダイワのメカニカルブレーキはゼロアジャスターと呼ばれていますが、ゼロ設定はシマノと同じです。
他にもあるメカニカルブレーキの調整
風の強い時のキャスティング、スキッピングなど特定の状況においては適度にメカニカルブレーキを締めた方がキャスティングしやすくなります。
出典:株式会社シマノ 16メタニウムMGL 取扱説明書より引用
バックラッシュしやすい場面ではメカニカルブレーキを締める時があります。
その反面、メカニカルブレーキを緩めてスプールをガタつかせるような使い方は無いと言っていいでしょう。
まとめ
メカニカルブレーキのゼロ設定は、ベイトリールの性能を引き出す最初の作業です。
この設定がきちんと出来ていればベイトリールの性能を引き出すことができます。
ゼロ設定をバッチリ決めて、気持ちよくキャストできるようにしましょう。
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