タイニークランクはスピニングとベイトの使い分けが重要

タイニークランクのタックル ライン

今回は、タイニークランク(スモールクランクやマイクロクランクとも呼ばれる)のタックルはスピニングとベイトのどちらを使えば良いのか、また、タックルの選び方について解説します。

タイニークランクはスピニングとベイトのどちらを使えば良いのか

ベイトリールとスピニングリール

タイニークランクは、スピニングタックルでもベイトタックルでも扱うことができます。
その大きな要因となっているのは、タイニークランクの軽さです。
クランクベイトという大きなジャンルで見ると、スピニングタックルでは投げることができない、もしくは投げづらいほど重い(10gは超える)ものが多いです。
しかし、タイニークランクは重さが2g〜7gの物が多いため、スピニングタックルでも扱うことができます。
それでは、タイニークランクのスピニングタックルとベイトタックルでの使い分け方をみていきましょう。

タイニークランクのタックルを使い分ける3つの要素

タイニークランクのスピニングタックルとベイトタックルの使い分けは、

  • 飛距離
  • キャスト精度
  • タイニークランクのアクション
    の3つのうちどの要素を優先させるかで決まってきます。
    それでは、詳しくみていきましょう。

飛距離

池とロッド

ラインをフロロカーボンにした場合、スピニングタックルよりもベイトタックルの方が飛距離が出ます。
しかし、PEラインを使ったパワーフィネスと呼ばれるスピニングタックルを使うと、スピニングタックルの方が飛距離が出ます。

キャスト精度

スキッピングのコツ

ピンスポットを撃ち抜くキャスト精度は、スピニングタックルよりもベイトタックルの方が高いです。
スピニングタックルでもサミングをすればキャスト精度は上がりますが、ベイトタックルよりも格段に難易度が上がるため、かなりの練習量が必要になります。

タイニークランクのアクション

タイニークランク

細いラインを使うスピニングタックルの方が、太いラインを使うベイトタックルと比較すると、頭を左右に振るウォブルアクションを大きく出す事ができるようになります。
反対に、太いラインを使うベイトタックルの方が、細いラインを使うスピニングタックルと比較すると、ボディをロールさせるロールアクションが強く出せます。

これら3つの要素を、タイニークランクを良く使う状況別にまとめてみました。

スピニング
タックル
ベイト
タックル
カバー
(オダや沈んでいる木)
ハードボトム
(岩盤・石)
縦スト
(主に杭)
オープンウォーター
(何もない開けた場所)
  • ○…適している
  • △…状況に合わせてローテーション
  • ✖…適していない

細いラインを使うスピニングタックルは、太いラインを使うベイトタックルと比較すると根ズレに弱いため、上記のような表になってしまいます。
しかし、スピニングタックルとベイトタックルではタイニークランクのアクションに明確な差が出るため、スピニングタックルでないと食わせることができない状況があるのは事実です。
では、ベイトタックルとスピニングタックルをどのように選んだら良いのか詳しくみていきましょう。

タイニークランクを使うタックルの選び方

ベイトタックル

ロッドの選び方

ベイトフィネスタックル

ロッドは、カーボンロッド、グラスロッド、グラスコンポジットの3つを状況に合わせて選びます。
おおよその状況に対するロッドの選び方を表にまとめましたので、みていきましょう。

カーボン
(低弾性)
カーボン
(中・高弾性)
グラスロッドグラスコンポジット
カバー
(オダや沈んでいる木)
ハードボトム
(岩盤・石)
縦スト
(主に杭)
オープンウォーター
(何もない開けた場所)
  • ○…まず選ぶべきロッド
  • △…状況に合わせてローテーション
  • ✖…選ばないロッド

上記の表の元になったロッドに求められる性能は下記の通りです。

  • カバー…カバーに当たった事がすぐ分かる感度と、バスがバイトしてきた瞬間にフックを掛けてカバーから引きずり出すことができる性能
  • ハードボトム…ボトムに当たった瞬間に横っ飛びすることなく、舐めるように巻くことのできる性能と、ボトムを感知できる感度
  • 縦スト…杭などに当たった瞬間に横っ飛びすることなく、バスがバイトしてきた瞬間にフックを掛けて杭から引きずり出すことができる性能
  • オープンウォーター…タイニークランクのアクションを最大限に活かすのであればグラスロッド、アクションをコンパクトにまとめたいのであればカーボンロッドを選び、そのどちらかの判断基準となるのがグラスコンポジット

リールの選び方

ベイトフィネスタックル

タイニークランクは軽量のルアーであるため、ベイトフィネス用のリールが使いやすいです。
ベイトフィネス用のリールでなければ、スプールの総重量が軽くなるものを選ぶといいでしょう。
具体的には、スプールが軽く、径と幅が狭いナロースプールのようなものであればラインの量も減るので、スプールの総重量は軽くなります。
ギア比に関してはロッドの様に表にまとめましたので、みていきましょう。

ローギア
(5前後)
ノーマルギア
(6前後)
ハイギア
(7前後)
エクストラハイギア
(8前後)
カバー
(オダや沈んでいる木)
ハードボトム
(岩盤・石)
縦スト
(主に杭)
オープンウォーター
(何もない開けた場所)
  • ○…まず選ぶべきギア比
  • △…状況に合わせてローテーション
  • ✖…選ばないギア比

上記の表の元になったロッドに求められる性能は下記の通りです。

  • カバー…カバーに当たった事がすぐ分かる感度と、バスがバイトしてきた瞬間にフックを掛けてカバーから引きずり出すことができる性能
  • ハードボトム…ボトムに当たった事がすぐ分かる感度
  • 縦スト…杭などに当たった事がすぐ分かる感度と、バスがバイトしてきた瞬間にフックを掛けて杭から引きずり出すことができる性能
  • オープンウォーター…タイニークランクを一定に巻くことのできる性能
シマノ リール 16 アルデバラン BFS XG 左

ラインの選び方

フロロカーボンライン

タイニークランクはフロロカーボンラインを中心に扱います。
しかし、オープンウォーターで中弾性カーボンのロッドにハイギアのベイトリールを合わせる時は、タイニークランクのアクションを向上させるためとバイトを弾かないようにするために、ナイロンラインを使うこともあります。
ラインの強度は、カバーを絡めるのであれば14〜16lb、オープンウォーターであれば8〜12lbで選ぶといいでしょう。

スピニングタックル

ロッドの選び方

ロッドティップ

ロッドはシャッドを扱うようなタックルが向いており、L〜MLで選べばタイニークランクの重さをしっかりとロッドに乗せることができます。
使うラインによってロッドが変わりますが、ラインがPEラインの場合はバスのバイトを弾かないように、ロッドティップがソリッドのものをおすすめします。
フロロカーボンラインの場合は、チューブラーやソリッドティップのものを、バイトを弾くか弾かないなど、状況によって使い分けるといいでしょう。

リールの選び方

シマノステラ2500s

リールは2500番クラスのもので、ノーマルギアでもハイギアでも構いません。
ノーマルギアであればタイニークランクを一定速度で巻きやすく、ハイギアであればタイニークランクのブルブル感が手に伝わりやすいです。

ラインの選び方

0.6号のPEライン

フロロカーボンであれば4〜6lb、PEラインであれば0.6〜0.8号を使うと飛距離が出しやすく、タイニークランクのアクションも最大限に発揮されます。
PEラインを使う場合は、根ズレ防止のために必ずリーダーを付けるようにしましょう。

まとめ

タイニークランクは、スピニングタックルとベイトタックルを使いこなすことによって、釣果を伸ばすことができます。
ぜひ、その時の条件に合わせたベストなタックルセッティングを追求してみてください。

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