シャッドで釣果を出すためのタックル解説!ロッドやリールの選び方

シャッドタックルのロッド・リールの選び方 ライン

シャッドのタックルセッティングが決まらなかったり、もっと釣果を伸ばすためにタックルのセッティングで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
今回は、状況に合わせたタックルセッティングを大きく2つに分けて解説していきます。

状況で変わる2通りのシャッドタックル

3種類のシャッドプラグ

シャッドを使うときのタックルは状況に合わせた2通りがあります。
その状況とは、

  • シャッド以外のルアーでも釣れる状況
  • シャッドでしか釣れない状況

の2通りです。
シャッド以外のルアーでも釣れる状況とは、1日を通してバス釣りをする中で、ローテーションするルアーの種類の1つにシャッドが入っている場合です。
このような場合、ブラックバスを探したり釣るだけでなく、シャッドをストレスなくキャストできるタックルバランスも重要になります。
まずは、この状況で使うシャッドのタックルをみていきましょう。

シャッド以外のルアーでも釣れる状況でのタックル

ロッド

ベイトフィネスタックル

シャッドはキャスト時にくるくる回転しやすく、キャストするのが難しいルアーです。
キャスト時にしっかりとシャッドの重みを乗せできるようなロッドの硬さであれば、空中でシャッドがくるくると回転するのを防ぐことができます。
スピニングロッドであれば、UL〜MLの硬さであればシャッドの重さをしっかりと乗せることが出来ます。
ベイトロッドであれば、LかMLを選ぶといいでしょう。
ベイトフィネス用のロッドであればシャッドの重さも乗せやすいため、扱いやすいでしょう。

リール

メタニウムxg

リールのギア比はローギア〜エクストラハイギアのどれを選んでも構いません。
1日を通して同じリズムで巻きたいのであればギア比よりも、使うリールのハンドル1回転あたりの最大巻取量が重要です。
スピニングリールの2500番クラス、ベイトリールの1000番クラスのおおよその最大巻取量を表にしましたので、みていきましょう。

スピニングリール(cm)ベイトリール(cm)
ローギア58〜59
ノーマルギア73〜7866〜67
ハイギア87〜8975〜79
エクストラハイギア91〜106

スピニングリールの2500番クラスのノーマルギアであればベイトリール1000番クラスのハイギアがほぼ同じで、スピニングリールの2500番クラスのハイギアであればベイトリール1000番クラスのエクストラハイギアとほぼ同じであることが分かります。
ギア比ではなく、最大巻取量を揃えてあげることによって、シャッドを同じリズムで巻くことが可能になります。

ライン

3種類のライン

ラインはフロロカーボンライン、ナイロンライン、PEラインどれでも使うことが出来ます。
スピニングタックルでフロロカーボンラインやナイロンラインを使う時は、4lb〜6lbを選ぶといいでしょう。
PEラインを使う時は、スピニングタックル、ベイトタックル共に0.6号〜0,8号のものを、直結せずに必ずリーダーを結んで使うようにします。

sfノット

上記の通り、シャッドをストレスなく快適に扱うことだけで考えると、幅広いタックルで使えることが分かります。
その反面、晩秋の極端に水温が落ちてしまう時期や、真冬の極寒期、スポーニング後のポスト〜アフターにかけて起こりやすいシャッドでしか釣れない状況になれば、タックルの幅が狭まり、ピーキー(※)なセッティングが必要になります。
それでは、シャッドでしか釣れない状況でのタックルをみていきましょう。

※ピーキー(peaky):操作性が神経質であり、ある限定的な範囲では非常に高い性能を発揮するが、その範囲外の場合は操作性が低いこと

シャッドでしか釣れない状況でのタックル

シャッドでしか釣れない状況では、シャッドのアクションを最も活かすために4lb以下の細いラインを使います。
よって、ベイトタックルは使わず、ドラグの優れているスピニングタックルを使います。
それでは、スピニングタックルの詳細をみてみましょう。

スピニングロッドの選び方

スピニングロッドの硬さはUL〜MLの硬さを選ぶといいでしょう。
ロッドのブランクスはチューブラー、ソリッドティップ+チューブラーブランクス、オールソリッドの3種類を状況によって使い分けます。
それでは、それぞれのブランクスの使い分けをみていきましょう。

チューブラー

シマノ(SHIMANO) 18ポイズンアドレナ 266L 38055 【個別送料品】 大型便

チューブラーのブランクスの特徴は、

  • 曲がった後に真っ直ぐに戻ろうとする戻りの速さが速い
  • 曲がった状態で魚を浮かせる力が弱まる

この2つです。
曲がった後に真っ直ぐに戻ろうとする戻りの速さが速いので、フックがブラックバスの口の中に入った瞬間に掛けることができます。
しかし、口の外に掛かってしまうような外掛かりと呼ばれる状況が多いときは、弾いてしまってフックが掛からないことが多くなります。
また、もう一つの特徴である、曲がった状態で魚を浮かせる力が弱まるのは、ロッドが曲がっている時にブランクスが潰れてしまって楕円形になっているためです。
柔らかいチューブラーで魚を浮かせる力を弱めることで、フックが皮一枚の1本掛かりの状況でも無理にブラックバスを浮かせることがなくなるので、釣り上げる確率を上げることができます。

オールソリッド(フルソリッド)

オールソリッドの特徴はチューブラーのブランクスとは逆であり、

  • 曲がった後に真っ直ぐに戻ろうとする戻りの速さが遅い
  • 曲がった状態でも魚を浮かせる力が変わらないこの2つです。

曲がった後に真っ直ぐに戻ろうとする戻りの速さが遅いので、フックがブラックバスの口の中にきちんと入らないような状況でも、外掛かりさせることができます。
また、曲がった状態でも魚を浮かせる力が変わらないのは、ブランクスの中が詰まっているため、ロッドが曲がっている時にブランクスが潰れず、円形を保つためです。
オールソリッドのロッドは、フックをブラックバスの口に掛けることは優れていますが、浮かせる力が強いので、皮一枚の1本外掛かりの状況では身切れしてバラすこともあります。
よって、フックを掛けたあとはドラグを緩めて、じっくりとやりとりすることをおすすめします。

ソリッドティップ+チューブラーブランクス

ロッドティップ

ソリッドティップ+チューブラーブランクスの特徴は、チューブラーとソリッドの特徴をそのまま活かしたロッドです。
ソリッドティップでフックの掛かりを良くし、ベリー〜バットのチューブラーでブラックバスとやり取りするように作られています。

上記3種類のロッドを状況に合わせて選んでいきます。
ブランクスが変わると、フックの掛かりやブラックバスとのやりとりが変わるだけでなく、シャッドの動きも変わるので、慎重に選ばなければなりません。

スピニングリールの選び方

スピニングリールは、ノーマルギアとハイギアを状況に合わせて使い分けます。
それでは、詳しくみていきましょう。

ハイギアを使う場合

ステラ2500

ハイギアは、真冬の極寒期にゆっくりとただ巻きする時に使います。
ハイギアの方が感度も良く、ゆっくりとただ巻きする際に巻き合わせもしやすいためです。
また、ただ巻きをする時は、シマノのステラのようなローターが重いリールを使うことをおすすめします。
重いローターは、一度回り始めると慣性の法則で一定に回り続けてくれるためです。

ノーマルギアを使う場合

ロッドとリール

ノーマルギアは、高速巻きをするときに使います。
ハイギアの方が高速巻きができそうに思いますが、巻き始めの巻き重りが強いために、初速を上げることができません。
よって、高速巻きにはノーマルギアを使います。
また、高速巻きの場合は、初速の巻き始めの速さに対応するために、ローターの軽いシマノのヴァンキッシュや、ダイワのイグジストを使います。

ハイギアとノーマルギアのどちらでもいい場合

ストップアンドゴーやポンプリトリーブなど、アングラー(釣り人)がロッドとリールで総合的にアクションを仕掛けていく場合は、ノーマルギアとハイギアのどちらでも構いません。
ロッドと自分がするアクションのリズムが合うスピニングリールを選びましょう。

ラインの選び方

4lbのフロロカーボンライン

あたりも出ないようなあたりを掛けていく、感度が良いラインを選ばなければなりません。
ナイロンラインであれば、伸度が大きいため、感度が悪くおすすめしません。
また、PEラインは伸びがありませんが、シャッドを止めて食わせる場合に全くあたりが出ません。
よって、伸びも少なく、シャッドを止めている時にもあたりが分かりやすいフロロカーボンラインをおすすめします。
ラインの太さは2lb〜4lbの細いラインから選びましょう。

まとめ

1年を通してみると、シャッドは汎用性の高いタックルで使うことが出来ます。
しかし、シャッドでしか釣れないような限られた条件下では、繊細なタックルセッティングが求められます。
ぜひ、様々なタックルでシャッドを使いこなしてみてください。

コメント