ホバストはミドストと比較したとき、どのように違うのでしょうか。
今回は、ホバストに使うワームやシンカー、ミドストとの違いなどを紹介します。
ホバストとは
ホバストとは「ホバーストローリング(Hover Strolling)」の略で、直訳は「空中を浮いて漂う」という意味です。
水中を漂いやすいようにフックを付けたワームを、水中で浮かせてふわふわと漂わせるようなアクションを出すことをホバストと呼びます。
ホバストに使うワーム
ホバストに使うワームは、ワームの中にエアホール(空気室)があるものを使います。
エアホールで浮力を得ているワームにネイルシンカーを入れることによって、小さなワームにもかかわらず遠くからブラックバスを呼べる水押しの力が得られるのです。
ホバストに使うシンカー
ホバストに使うシンカーは、ワームの中に埋め込むことができるネイルシンカーと呼ばれるものを使います。
重さと使い分けるレンジ(深さ)をみていきましょう。
- 0.3g(1/96oz)…目視できるレンジ
- 0.5g(1/64oz)…目視しにくいレンジ
上の方を意識しているブラックバスに対してルアーをキャストするのではなく、上の方にキャストしたルアーにブラックバスを向かわせることがホバストの釣り方です。
よって、できるだけ水中を1点で漂うことができる軽いネイルシンカーを選ぶことが重要です。
ホバストとミドストの違い
ホバストとよく比較されるのがミドストです。
ホバストとミドストの違いは、ワームのアクションとそのアクションを出すためのラインコントロールにあります。
その違いを詳しくみていきましょう。
ワームのアクションの違い
ミドストは、ワームが左右に倒れ込むロールアクションが主体ですが、ホバストはワームが上下に揺れるアクションが主体です。
ラインコントロールの違い
ミドストは、ロールアクションを出すために水面にラインが乗らないよう、点で交わるようにしてルアーとロッドの穂先が一直線になるようにします。
ホバストは、ふわふわとした上下のアクションが主体ですので、水面にラインが乗っても構いません。
ホバストのタックル
ホバストに適したロッド
ホバストに適したロッドは、ダウンショットやスモラバをボトムでシェイクするようなロッドが向いています。
UL〜Lの穂先が柔らかくバットがしっかりとしている、ファーストテーパーのロッドがいいでしょう。
ホバストに適したリール
ホバストでのリールは、ノーマルギアを選びましょう。
ハイギアだとラインスラッグを巻取りすぎてしまい、ルアーが手前に寄りすぎてしまいます。
スピニングリールは、ローターが軽いものがいいです。
ダイワであればZAIONエアローターを搭載しているイグジストや、シマノであればマグナムライトローターを搭載したヴァンキッシュなどがいいでしょう。
ホバストに適したライン
ホバストで使うラインは、比重のあるフロロカーボンラインが、ラインスラッグをシェイクするのに向いています。
細い方が操作しやすいですが、エサを追うことのできる体格のいい個体が釣れますので、3lbだとラインブレイクすることがあります。
よって、フロロカーボンラインの3.5lb〜5lbをおすすめします。
ホバストでバラシが多いことへの対策
ホバストはブラックバスがせっかくルアーにバイト(食いつき)してもすぐに吐き出したり、フッキングをしてもすっぽ抜けてしまうことが多いです。
フッキングせずバラシが多い状況の時は、ソリッドティップのロッドを使い、ラインは0.4〜0.6号のPEラインに変えてみましょう。リーダーはフロロカーボンの3.5lb〜5lbです。
筆者もバラシの多さにかなり苦戦しましたが、このセッティングにすることにより、バラシが激減しました。
ホバストおすすめワーム
ティムコ スーパーホバリングフィッシュ
ホバスト専用に設計されたワームです。
テール部分がふわふわとアクションし、テールの先についているヒゲが微細な振動を起こします。
DSTYLE ヴィローラ
「俺の求めたリアルは伊達じゃない」と青木大介プロが言う通り、食わせのロールを生み出すボディーバランスが特徴のワームです。
OSP マイラーミノー
フラッシングを際立たせるロールアクションと、タフバスにも口を使わせる繊細なテールアクションが両立されたワームです。
イマカツ レインボーシャッド
フックは腹側に付けた方が水平バランスが取れやすく、お腹のシルバーが目視で確認しやすいです。
まとめ
ホバストは、濁っている野池でもブラックバスを下から呼ぶ力があります。
慣れるまで目視で確認しながら練習しましょう。
ぜひホバストを覚えていろんなフィールドで試してみてください。
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