バス釣りで使うテキサスリグとは
テキサスリグは、根がかりを回避するために生まれたリグ(仕掛け)です。
バレットシンカーと呼ばれるすり抜けのいいシンカーと、フックポイントが隠れるオフセットフックをワームに使った仕掛けのことです。
バス釣りのテキサスリグとはどのように生まれたのか
テキサスリグの原型
出典:Texas Parks and Wildlife magazine Legend, Lore & Legacyより画像引用
1951年、クリームというメーカーから世界初のミミズを模したストレートワームである、ウイグルワームというものが発売されます。
後に、ウイグルワームはスカンドレルという名前に変更されます。
このストレートワームは、ワームだけの販売もされましたが、ワイヤーガードの付いたフックとプロペラが付いたセットの物も販売されました。
これがテキサスリグの原型です。
テキサスリグの歴史的背景
1950年代、テキサス州は多くの人造湖が建設されました。
森をそのまま湖に沈めた人造湖が多く、ブラックバスが住み着くには最高の環境が整っていました。
ブラックバスを釣るアングラーがたくさん集まりましたが、フックをぶら下げたルアーではその沈んだ木々の中を通すことができません。
そこで使われ始めたのが、クリームのウイグルワームだったのです。
初期に付いていたプロペラはウィード(水草)に引っかかることも多かったことから徐々に消えていき、シンカーが付けられ、ワイヤーガードの付いたフックはオフセットフックへと進化していきました。
そして名付けられたのがテキサスリグです。
テキサスリグがテキサス州だけのローカルベイトで終わらなかった理由
クリームはルアー業界では世界初の、お金を払ってルアーを使ってもらう、フィールドテスターを採用しました。
このフィールドテスターにより、フィッシングショーなどでテキサスリグの作り方や使い方を広めていったのです。
1960年代に入ると、アメリカ最大のバス釣り団体であるBASS(Bass Anglers Sportsman Society)が設立されます。
このBASSの大会で、何度もウィニングルアーになったのが、テキサスリグなのです。
テキサスリグがテキサス州だけのローカルベイトで終わらなかった理由は、クリームのフィールドテスターとBASSの設立によるものです。
それでは、このような歴史背景のあるテキサスリグの作り方をみていきましょう。
バス釣りでのテキサスリグの作り方
テキサスリグを作るのに必要なもの
- シンカーストッパー
- バレットシンカー
- オフセットフック
この3つでテキサスリグを作ることができます。
テキサスリグをラインに通していく順番は、ストッパー、シンカー、フックの順番です。
ストッパーの付け方
①パッケージからストッパーを取り出し、ステンレスワイヤーの中にラインを通します。
②ラインの方にストッパーを移動させたらそのままストッパーをスライドさせていき、ステンレスワイヤーを抜きます。
ストッパーを付けた時にできるラインの折り目部分はカットしておきましょう。
バレットシンカーを通してフックを結ぶ
バレットシンカーを通して、フックを結んでストッパーでバレットシンカーを固定します。
テキサスリグはカバーから強引にブラックバスを引きずり出す場面もありますので、強度のある結び方をしましょう。
ワームを付ける
①ワームにフックを通す箇所を確認すします。
②フックを入れていき、180度回転させます。
③フックをワームの側面にあてがい、フックを抜く箇所を再度確認します。
④抜いたフックの針先を皮一枚ワームに刺して、まっすぐ刺さっていれば完成です。
オフセットフックにワームを付けるのは慣れるまで難しいですので、バス釣りに行く前に何回も練習しておきましょう。
バス釣りでのテキサスリグを活かすコツ
テキサスリグは根がかりの少なさから、根がかりしやすい場所を好むブラックバスへとアプローチしやすいリグです。
その場所にブラックバスが居たから釣れたと、釣れたことだけに満足している方は多いのではないでしょうか。
テキサスリグでただ釣るだけではなく、どのように釣れたのかで状況を判断することによって様々な釣り方へと発展させることができます。
それでは、代表的な4つのテキサスリグでの釣れ方をみて、どのように釣りを発展させるかみていきましょう。
テキサスリグの着水と同時にバイトがある場合
カバーの上にテキサスリグが乗った瞬間にバイトがある場合は、トップウォーターが有効な場合があります。
カバーの上をフロッグやノーシンカーのズル引きで試してみるだけでなく、カバー周りでのトップウォーターなどもやってみましょう。
テキサスリグのフォールでバイトがある場合
ジグヘッドやノーシンカーでのフォールだけでなく、バイブレーションやスピナーベイトのリフトアンドフォールも有効である可能性があります。
テキサスリグがボトムに着底したあとにバイトがある場合
ダウンショットリグやキャロライナリグでのボトムでのアクションや、クランクベイトでのボトムノックが有効である可能性があります。
テキサスリグのカーブフォールや回収中にバイトがある場合
横への動きに反応がみられた場合は、スイムベイトやシャッドテールワーム、ミノーやシャッドなどの巻物が有効である可能性もあります。
ワームでの釣り方は、ミドストやホバストへの更なる展開もできます。
バス釣りでテキサスリグにおすすめのロッド
テキサスリグにおすすめのロッドは、長すぎない少し硬めのロッドがいいでしょう。
狙ったスポットを撃てるように、7ftまでのロッドで、MHパワーのロッドが扱いやすいです。
あとはテキサスリグでの釣れ方をみて、ロッドを替えていけば快適なバス釣りができます。
オープンウォーターで釣れるのであれば6.6ft前後のMパワーのロッドが扱いやすく、ヘビーカバーで釣れるのであれば、7ft以上のXHパワーがあれば余裕を持ってやりとりできます。
バス釣りでテキサスリグに使うライン
テキサスリグに使うラインは、フロロカーボンラインかPEラインです。
岩などの硬いものがあるエリアではフロロカーボンラインを使い、ヘビーカバーなどで無理やりブラックバスを抜き上げるようなシチュエーションであればPEラインがいいでしょう。
フロロカーボンであれば、カバーに合わせて10lb〜20lbを使い、PEラインであれば、50〜80lbを使います。
重要なことは、切られないことです。
カバーが絡んでいるとラインはブラックバスから見えづらくなりますので、太いラインを選んでテキサスリグに食いつかないということはありません。
バス釣りでテキサスリグに使うリール
カバーに潜ったブラックバスは、リールで巻き上げることができません。
ロッドのパワーで持ち上げた分をリールで巻き取るような釣り方になります。
よって、ハイギアのベイトリールの方が、持ち上げた分のラインをすぐに回収できるのでおすすめです。
まとめ
バス釣りにおいてテキサスリグは、生まれるべくして生まれた仕掛けだと言えます。
テキサスリグは、様々な釣りへと展開できる要素を兼ね備えたリグです。
ぜひ、テキサスリグで様々なシチュエーションのブラックバスを釣ってみてください。
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