冬のバス釣りは、初冬の12月、真冬の1月、暦では立春の2月に分けられます。
今回は、冬のバス釣りで狙うポイントやルアーの選び方を紹介します。
冬のバス釣りで重要な要素
水温が下がると水中の溶存酸素量は増え、ブラックバスは快適に動き回ることができるようになる反面、ブラックバスは変温動物なので水温が下がりすぎると代謝を落として、エサを食べる頻度も落としてしまうのです。
それでは、水温変化によって、ブラックバスがどのように行動を変えるのかみていきましょう。
水温15℃〜10℃
水量の少ない野池では12月中旬、水量の多い川などでは12月下旬頃までにはこの水温になります。
この水温帯は、秋から冬へ、または冬から春へと、季節が移行する時の水温です。
ブラックバスはまだまだ捕食活動を行いますが、秋にやっていた釣りをそのまましてしまうと、全く釣れない状況に陥ってしまう難しいタイミングです。
巻き物中心に横の釣りを展開していた秋の釣り方から、リフトアンドフォールなどの縦の釣りを意識していかなければなりません。
水温10℃〜5℃
水量の少ない野池では12月下旬、水量の多い川などでは1月にはこの水温になります。
この水温帯は、冬のバス釣りを最も楽しめる水温と言っても過言ではありません。
ブラックバスの代謝が少しずつ落ち、果敢にエサを追い回すようなことは少なくなります。
リフトアンドフォールなどの縦の釣りだけではなく、ゆっくりと横の動きで誘うことのできるシャッドやジャークベイトが効果的になってきます。
水温5℃〜
水量の少ない野池では1月、水量が多くても水深の浅い川などでは1月下旬にはこの水温になります。
水温5℃を下回ると、ブラックバスの代謝は最低まで落ちるため、ほとんどエサを追わなくなります。
しかし、エサを食べなくなるという訳ではありません。
口先を通り過ぎるエサだけを捕食するようになるのです。
ブラックバスの口先をかすめるようにルアーを通さなければならないので、かなり釣ることが難しくなります。
しかも、口先をルアーが通過してもバイト(食いつき)しない事も多いのです。
ブラックバスが居ないのか、居ても食いつかないのかの判断が非常に難しい水温です。
ところが、水は水温4℃が一番比重が重いため、4℃前後になると冷たい水がボトム(底)に溜まり始め、中層から表層の方が水が暖かくなることがあります。
真冬でもトップウォーターが効くのはこのタイミングです。
冬のバス釣りで狙うポイント
ディープ(深場)
フィールドによってディープの定義は異なりますが、バス釣りを行うエリアの中で深い場所を選ぶといいでしょう。
また、クリアウォーターであればレンジが深く、ステインウォーターであればレンジが浅い傾向があります。
ディープの釣りは、良い場所を何回もルアーを通すことが大事です。
ラインをPEラインにしてあげることで、上から吊るすイメージで刻んでルアーを通すことができるのでおすすめです。
シャロー(浅場)
水温が下がったからといって、全てのブラックバスがディープ(深場)に落ちるわけではありません。
シャロー(浅場)にも必ずブラックバスは居ます。
なぜなら、日光を浴びなければ、骨が形成されず、免疫力が落ちてしまうからです。
水温が下がってくると、水の流れを嫌う傾向がありますが、完全に止水のエリアは水が循環されず、水質が悪いだけでなく溶存酸素量も低いので良くありません。
よって、シャローを狙う場合は水が直接当たるのではなく、テトラや石積み、カバーなどで守られている場所を狙うといいでしょう。
冬のバス釣りにおける朝マズメと夕マズメ
冬のバス釣りにおいても、朝マズメと夕マズメは釣果が上がりやすい時間帯です。
しかし、朝方は冷え込むことが多いため、ブラックバスは一段深い場所に居ることが多いです。
夕マズメになると、水温が上がっていることも多いため、シャローでの釣りができる事が多いです。
冬のバス釣りで活躍するルアー
シャッド
シャッドは冬に使う定番のルアーです。弱い波動が、動きの鈍っているブラックバスの側線を刺激してバイト(食いつき)に持ち込めるルアーです。
ディープを狙うのに、キャロライナリグにすることもあります。
フラットサイドクランク
シャッドでは根がかりで通せない場所や、クランクベイトでは波動が強すぎる時はフラットサイドクランクが有効です。
ロングビルミノー
ロングビルミノーを使ったポンプリトリーブが、冬のブラックバスを釣るのに有効です。
フローティングタイプもありますので、板オモリを貼ってサスペンド(浮きも沈みもしない)にすることが重要です。
ラバージグ(スモラバ)
吸い込む力が出ないブラックバスに対して、ラバージグやスモラバのラバーで吸い込みやすくします。
ラバージグは、アクションしたあとに時間差でゆっくりと開くラバーのフレアがブラックバスの側線を刺激するため、リアクションでのバイトが期待できます。
ワーム
冬もワームはかかせません。
ダウンショットやキャロライナリグで、ブラックバスの口先にゆっくりと通してあげることが重要です。
トップウォーター
ボトムの水温が4℃になると、トップウォーターが効くことがあります。
なぜなら、水温は4℃が一番比重が重いため、水温の高い水は上層部にたまるようになるからです。
激しく動かすのではなく、ゆっくりとポーズ(止め)を意識して動かすことが重要です。
バイブレーション
水温が下がってくると、横に巻いて釣ることは難しくなってきます。バイブレーションのリフトアンドフォールで縦を意識して釣りをするといいでしょう。
メタルバイブ
メタルバイブレーションを略してメタルバイブと呼びます。
水温が下がり、バイブレーションで釣れなくなってくると、バイブレーションよりもブラックバスの側線を刺激しやすいメタルバイブが有効になります。
使い方はリフトアンドフォールが有効です。
PEラインを使うことによって、手前に寄ってくる距離を押さえることが出来ます。
メタルジグ
メタルバイブレーションよりも縦のアクションを意識したい時はメタルジグの出番です。
アクションのメリハリが大事ですので、PEラインを使うと良いでしょう。
冬のバス釣りはルアーカラーは重要なのか
水温が下がれば下がるほど目視でエサを追わなくなり、側線に響くルアーが重要です。
よって、ルアーカラーよりも、ルアーアクションが重要です。
ルアーカラーをローテーションするよりも、波動の違うルアーをローテーションするほうがいいでしょう。
まとめ
普段、ワームを使った食わせの釣りをメインにしている方は、冬のバス釣りは釣れない季節になってしまうかもしれません。
しかし、ルアーがエサではない、ルアーとしての本質を理解して使うには、冬は非常にいい季節なのです。
ぜひ、様々なルアーを使って、冬のバス釣りを楽しんでください。
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